日比野菜緒、元世界1位ビーナスを逆転で下して本戦初勝利[BNPパリバ・オープン]

日比野菜緒は43歳のレジェンド、ビーナスを下して2回戦進出

現地3月7日、女子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/WTA1000)シングルス1回戦が行われ、予選から勝ち上がった日比野菜緒(ブラス/世界ランク80位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ/同487位)を2-6、6-3、6-0の逆転で下し、2回戦進出を決めた。

日比野は、今大会予選から出場し、2試合のフルセットマッチを制して、3年ぶり4度目の本戦入り。元世界ランク1位で7度のグランドスラム優勝を誇る43歳のレジェンド、ビーナスとの対戦を迎えた。

試合は現地6日に行われる予定だったが、第1セット第3ゲーム途中で雨のため順延に。この日はビーナスのサービスゲームである第3ゲームの15-0から再開された。

昨年の全米オープン以来の公式戦となったビーナスに対し、日比野はサービスゲームをキープできずに2-6で第1セットを落としてしまう。しかし、第2セットではそれまでミスが出ていたストロークに安定性が出てくると、スライスなども使ってプレーの幅が出てくる。ビーナスにチャンスすら握らせないまま、第7、第9ゲームでブレークし6-3でセットを奪い返した。

勝負の最終セット、第1ゲームで3本のブレークポイントをしのぐと、直後の第2ゲームでブレーク。勢いが出た日比野はそのまま隙を与えることなく6-0で逆転勝ちを収めた。

今大会の本戦で初勝利を挙げた日比野は、2回戦で第17シードのベロニカ・クデルメトワ(同19位)と対戦する。

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