業務スーパー「A‐プライス」大阪に新店 コーヒー豆量り売り導入

トーホーで業務スーパー「A-プライス」を展開するトーホーキャッシュアンドキャリーは2月20日、新店「久太郎町店」を大阪市中央区のビジネス街に新規開設した。周辺1kmは「喫茶・カフェの店舗数が他の商圏の3倍以上」(濱口潤二関西ブロック長)と多いことから、「主戦場はランチ」(同)に置き、喫茶ランチ需要対応商品を強化したほか、全国的にも珍しいセルフの「自社焙煎コーヒーの量り売り」を導入した。

同店開設に向け、自社で半径1.5km1千120軒の飲食店の業態、メニュー、単価などを調査した。その結果、商圏とする半径1kmでは、最も多いのは居酒屋で約460軒、次が喫茶業態311軒で、喫茶数は他の商圏の3倍以上と分かった。また、パラソル弁当と呼ばれるランチ時間に弁当を販売する移動店舗も「この近辺だけで200軒ほど」あることから、ランチ向けの品揃えを充実させた。

商品は、カレーやパスタソースなどに使用される冷凍ミンチを、豚と牛の割合や脂の配合率の違いなどから17種類を揃えた。

その他、デザートソースとしても使用される焼酎の割材、ピザなどを充実させたほか、レジ前販売で需要があるミニカップ酒を揃えた。

売場面積は63坪と、通常店150坪の半分以下だが、アイテム数は通常店の約4千に比べ約3千。冷凍売場を縦型のリーチインを採用するなどで効率化を図った。

今後は売れ行きを見ながら、300アイテムを3か月ごとに入れ替えていく予定。初年度販売目標額は2億4千万円。

© 株式会社食品新聞社