子育てで感じるジェンダーの違和感 PTA会長が父親なのは・・・

ジェンダーをめぐる違和感は、子育ての場面でも感じることがあります。

例えば「保育園や幼稚園の発表会のお遊戯は、なぜ女の子と男の子で分けられるのだろう?」女の子はお姫様で、男の子は孫悟空のダンス。

踊っている子供たちみんな頑張っていて可愛いけれど・・・・なんだか違和感。

女の子はかわいらしく、男の子は強く勇ましく。そうあるべきという固定観念。

他にも「学校の行事に参加しているのは多くが母親なのに、PTA会長だけは父親が務めるケースが多いのはなぜだろう?」

PTAに参加している保護者をみると、圧倒的に女性が多い中でも会長さんは男性。

引き受けて下さることに感謝をしつつも「そういうものだから」というようなこれまでの流れを踏襲している空気を感じることも。

最近では男女混合のダンスにした園や、女性のPTA会長さんもいらっしゃいますので、変化も感じられるのですが、それでも性別による役割意識や、それに伴う男女の不平等を感じる場面が様々あります。

「いい旦那さんですね」にモヤモヤ・・・

私と同じくマスコミ業界で働く友人とよく話に上るのが、遅い時間や土日に仕事に出向くと、そういう場面でよく言われる「今、お子さんは大丈夫?」という言葉について。

「夫がみてくれています」と言うと「いい旦那さんですね!」「理解のある旦那さんですね」「だからこういう仕事できてるんですね」と言われることが良くあります。

相手には全く悪気がないこのやりとりに、つい、もやっとしてしまうのです。

例えば相手が父親であった場合「今、お子さんは大丈夫?」という会話はほとんど聞いたことがありません。ましてや「奥さんがお子さんを見てくれてるんですね!いい奥さんですね!そういう奥さんだからこそお仕事できてるんですね」なんて言葉の発想には至らないのではないでしょうか。

それは「奥さんが子どもの面倒をみている」ということが大前提になっているからなのでしょう。

「女性は家庭、男性は仕事」この構図はまだまだ私たちの身の回りに根強く残っています。そして、そうした価値観は子どものころから生活の中で知らず知らずのうちに刷り込まれていき、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)のもととなってしまうのです。

多様な選択肢と価値観を

春が近づき、お店に並ぶカラフルなランドセルや、学生服の女性用スラックスを見ると、時代の変化を感じて嬉しくなると同時に、実際にそれを選ぶ学生たちが増えてきたらいいなと思います。

今の子どもたち世代が「当たり前」と感じる価値観を作っているのは、私たち大人です。

私たちが今感じている「違和感」をそのままにしてはいけないのだと思います。

言葉にするのにも勇気がいるけれど、身近な隣の誰かに、そっと打ち明けてみることができれば・・・変わる何かがあるのかもしれません。

HTB創世ミモザマルシェ

HTBでは、今年初めて「HTB 創世ミモザマルシェ」を2024年3月8日(金)〜3月10日(日)までの3日間、開催します。

5年前からずっと温めてきた企画が、コロナを経て、やっと形にすることができました。

3月8日国際女性デーを北海道でも広め、女性のエンパワーメントをみんなで応援する気運を高めていきたい。女性が「女性のために」と言葉にしていい、ポジティブなエネルギーが溢れる会場に、是非お越し下さい。

【催事名】

HTB 創世ミモザマルシェ

【日 時】

2024年3月8日(金)~10日(日) 〔3日間〕

8日(金) 正午~午後6時

9日(土) 午前10時~午後5時

10日(日) 午前10時~午後4時

【場 所】

HTB本社1階 onちゃんテラス 入場無料 無料配布も

札幌市中央区北1条西1丁目6番地

【ホームページ】

https://www.htb.co.jp/ichimoni/marche/mimosa/

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