午後3時のドルは147円後半で上値重い、一時1カ月ぶり安値

Shinji Kitamura

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円後半で取引されている。円は日銀利上げの思惑による急上昇こそ一服となったものの、底堅い動き地合いが続き、ドルは一時147.54円と再び1カ月ぶり安値を更新した。

ドルは午前に147円半ばで安値をつけた後、148円前半へ切り返すなど、安値圏では買いも入った。今夜発表の「米雇用統計の結果次第で再び大きな値動きとなる」(FX会社)可能性があり、売買が交錯したという。

日銀の政策修正観測を手掛かりに急上昇した円については「3月のマイナス金利解除が相当程度織り込まれつつあり、一段の上昇余地は限定的かもしれない」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの山本雅文氏)といった声が複数聞かれた。

LSEGデータによると、金利先物市場が織り込む3月の日銀利上げ確率は48%だが、4月も49%とほぼ同水準にある。

4月の政策修正を予想しているシティグループ証券では「今月の会合は失望に終わる可能性がある。ドルは147円前後でサポートされ、会合前後にいったん反発へ転じてもおかしくない」(通貨ストラテジストの高島修氏)としている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.79/147.82 1.0945/1.0949 161.77/161.81

午前9時現在 147.86/147.87 1.0949/1.0953 161.91/161.95

NY午後5時 148.03/148.06 1.0946/1.0950 162.07/162.11

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