メキシコCPI、2月は+4.40% 利下げ観測強まる

[7日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が7日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比4.40%の上昇だった。上昇率は1月の4.88%、ロイター調査予想4.42%を下回り、中銀が今月の会合で利下げを開始するとの見方が強まった。

インフレ率は低下傾向にあり、先月のシティバナメックスの調査によると、エコノミストの大半は中銀が21日の会合で利下げを開始すると予想している。

総合CPIは依然として中銀の目標レンジである3%プラスマイナス1%を上回っているが、中銀は先月、今後の会合では利下げが検討される可能性を示唆した。

中銀はインフレ抑制で2021年6月に利上げを開始し、昨年3月以降は過去最高水準の11.25%で据え置いている。

キャピタル・エコノミクスのエマージング市場担当副チーフエコノミスト、ジェイソン・トゥーヴィー氏は、2月のCPIを受け、今月中銀が25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する可能性を指摘した。ただ「サービス部門のインフレは継続的に強く、緩和サイクルが予想されているよりも緩やかになることを意味する」と述べた。

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