今年創設55周年となるECMから、現ジャズ界で最も傑出したソリストの一人である米国のピアニスト、フレッド・ハーシュのソロアルバムがリリースされることが決定。あわせて、先行トラック「Akrasia」が配信されている。
＜YouTube:Akrasia＞
フレッド・ハーシュは、その繊細なタッチと美しい旋律で“ピアノの詩人”と賞賛され、30年以上ジャズ界の最前線で活躍しているピアニスト。昨年リリースされたエスペランサとのデュオ・アルバム『Alive At The Village Vanguard』ではファン層もさらに広げた。
新作『Silent, Listening』は、ソロアルバムとしては『Songs From Home』(2020) 以来4年ぶり、ECMからはエンリコ・ラヴァとのデュオ・アルバム『The Song Is You』(2022) 以来2作目で、今回がソロデビュー作となる。
オリジナル曲やスタンダード曲も織り交ぜ、慎重でありながらオープンな即興演奏に詩的な重点を置いている今作。歌と自作曲を織り交ぜながら、彼が「夜行性」と表現する音楽的雰囲気、音に対する感受性の高まりを形作っている。
ハーシュは次にように話す。「私は、アルバムは最初から最後まで完全な音楽的声明であるという考えを今でも信じています」「これはせっかちな時代に失われつつある視点だ」「私にとって、アルバムはストーリーを語るものでなければならない」
アルバムは、イタリア人トランペット奏者エンリコ・ラヴァと組んだデュオ・アルバム『The Song Is You』で築いた協力関係が土台となっている。
「ジャズ・ミュージシャンとしての人生で最も幸せだったことは、最も有機的に起こったことだった」「そして、エンリコとのレコーディングは、とても自然発生的に行われたもので、何か特別なことが起こっていることを認識した。その後、マンフレートをプロデューサーに迎えて、同じホールで（私の耳には音響が完璧に近い）同じピアノでソロ・アルバムを作りたいと言ったんだ」
■作品情報
『サイレント、リスニング』
2024年4月19日世界同時発売
品番：UCCE-1205
https://FRED-HERSCH.lnk.to/SilentListeningPR
