事実婚の男女 道内初 選択的夫婦別姓を求め提訴

選択的夫婦別姓を求める札幌の事実婚の男女が国を相手取り札幌地裁に提訴しました。

きょう札幌地裁に提訴したのはともに札幌の会社員の西清孝さんと佐藤万奈さんです。裁判では、結婚に際して例外なく夫婦で同じ名字とすることを求める現在の法律は憲法に違反していることなどを確認します。

2人は2019年に一度入籍しましたが、職場での旧姓使用が認められなかったことなどから、佐藤さんは適応障害を発症して退職。2020年に「ペーパー離婚」し、事実婚となりました。

佐藤さん「お互い改姓しないという選択肢を増やすだけなのになぜこれが認められないんだろう」

西さん「男性が改姓の当事者意識を持てていないことが選択的夫婦別姓の法制化が進まない原因の一つだ」

弁護団によると、選択的夫婦別姓を求める訴訟は道内では初めてということです。きょうは同様の訴えが東京地裁にも起こされていて、2人を含む12人が国を訴えています。

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