八村塁の母校ゴンザガ大学がNBAの高額年俸選手輩出数で3位にランクイン

NBAにおける“アメリカの大学”と言えば、デューク大学やケンタッキー大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)またはマイケル・ジョーダンの出身校であるノースカロライナ大学などの名門校を思い浮かべることだろう。しかし、令和の時代では、八村塁の出身校であるゴンザガ大学も、このラインアップに割って入る存在となった。

ゴンザガ大学は、NBAで10人以上の卒業生が現役として活躍している数少ない学校のひとつである。1989年からブルドッグス(ゴンザガ大のチーム名)でのコーチングキャリアを貫き、約25年間も長期政権を築くマーク・ヒューHCは、監督として83.5パーセントの勝率を誇る一方、自身のコーチングにより選手のキャリア形成を大きく手助けし、教え子たちの活躍を誇らしく見守っていることだろう。

それはサラリーにも表れており、『Fadeaway World』によれば、ゴンザガ大学はリーグで3番目にサラリーの高い選手を輩出しており、高級取りの選手トップ150のうち、5名が同校出身だという。トップ150内にゴンザガ大学より多くの選手を抱えているのは、冒頭で言及したデューク大学(13名)とケンタッキー大学(12名)のみ。そして、UCLAも人数ではゴンザガ大学と肩を並べているという。

現役のゴンザガ大出身選手で最も高級取りのサボニス[写真]=Getty Images

ゴンザガ大学出身のプレーヤーで最も年俸が高い選手は、3度のオールスター選出歴を誇るサクラメント・キングスのドマンタス・サボニスである。2016年のドラフト11名指名は、3060万ドル(約45億2500万円)のキャップヒットを記録しており、これはNBA全体で44番目に高額。また、昨年のオフには5年2億1700万ドル(約320億8700万円)の大型契約を締結しており、2027-28シーズンまで年間平均4340万ドル(約64億1700万円)を手にする予定となっている。

また、ゴンザガの実力の証明には八村塁も一役買っている。ロサンゼルス・レイカーズの背番号28は、昨夏のフリーエージェントで3年5100万ドル(約75億4100万円)の契約を結び、キャップヒットでトップ100入りを果たした。現在14試合連続のスターター出場となっており、その間の平均スタッツは15.4得点、3.9リバウンド、スリーポイント成功率38.3パーセントをマーク。プレーオフ進出が必須条件となるレイカーズにおいて、欠かせない存在となっている。

レイカーズで存在感を高めている八村[写真]=Getty Images

その他にも、 渡邊雄太の同僚であるブランドン・クラークが1250万ドル(約18億4900万円)、キャリア11年目を迎えたベテランのケリー・オリニクが1210万ドル(約17億9000万円)のキャップヒットをそれぞれ記録。さらに、 オクラホマシティ・サンダーで1年遅れのデビューシーズンを過ごすチェット・ホルムグレンもすでにトップ150入りを果たし、1030万ドル(約15億2300万円)のキャップヒットをチームに計上しているほか、2021年のドラフト組であるジェイレン・サッグスやコーリー・キスパートも、契約更新のシーズンはそう遠くはない。

この調査によると、ゴンザガ大の歴代選手の平均キャップヒット額は1620万ドル(約23億9600万円)だという。また、元ブルドッグスの現役選手10名のうち、6名は『247Sports』 のランキングでトップ25に選出されなかった。

過去8年間で9名の1巡目指名選手を送り出したゴンザガ。八村塁の後輩たちは今後もリーグで安定感のある活躍と成長ぶりを見せてくれることだろう。

新人のホルムグレンもサラリーはリーグ屈指[写真]=Getty Images

文=Meiji

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