【詳報】田辺は星稜(石川)と対戦 センバツ甲子園の和歌山勢、耐久は中央学院(千葉)

対戦が決まった田辺(和歌山)の山本結翔主将(左)と星稜の芦硲晃太主将=8日、大阪市で

 第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、21世紀枠で出場する田辺(和歌山)は、大会初日の18日午後1時からの第2試合で、昨秋の明治神宮大会で優勝した星稜(石川)と対戦することが決まった。大会は13日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれる。

 抽選会には出場32校の主将や学校代表者が参加し、近畿の代表校からくじを引いた。その中で田辺の山本結翔主将(2年)が最初にくじを引き、同じ県から出場する耐久と決勝まで当たらないように振り分けられた。耐久は第3日の第3試合で中央学院(千葉)と対戦する。

■粘り強く戦う

 田辺の山本主将は、優勝候補といわれている星稜との対戦について「まさか当たるとは。『まじか』という驚きが一番大きい」と苦笑い。それでも表情を引き締め「名のある強豪と対戦できて光栄。投手の寺西(邦右)を中心にロースコアに持ち込み、最後まで粘り強く戦いたい」と語った。

 田辺の田中格監督は「(市和歌山や智弁和歌山などを破った)秋の公式戦と同じように、選手たちは相手がどこでも臆することなく戦える。地域の皆さんの期待に応えられるように精いっぱい戦いたい」と話した。

 星稜の芦硲晃太主将(2年)は大阪府出身で、祖父母が橋本市に住んでいるという。田辺と対戦が決まったことについて「和歌山のチームとの対戦に縁を感じる。田辺は投手を中心に守備が良く、チームワークが良い印象。地域の方々の応援や雰囲気に飲み込まれないようにしたい」と気を引き締めた。

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