産後の母親が体を休めながら授乳指導などを受けられる「産後ケアホテル」の体験会が札幌で開かれました。
主催者が伝えたかったのは、子育てする上での母親の心のゆとりの大切さです。事業を手がける高橋代表は、自身も産後うつのような状況になった経験があります。そんな時にSNSで産後ケアホテルの存在を知り、事業立ち上げに向け奮闘。去年11月には1泊2日の事業を試行しました。
今回は、お母さんが自由に使える時間を設けようと、2泊3日の日程で行われ、4組の家族が利用。石松さんは夫と3歳の長女、3カ月の長男と体験会に参加しました。
Q「あまり寝れていないですか?」
石松さん「きのうは寝てくれたので。それでも4時間おきに(起きている)寝たい。とにかく」
母親と子どもを対象に行政が実施する産後ケアとは違い、「産後ケアホテル」ならではのメリットもあります。家族で泊まれることが魅力。
石松さん「私だけだったら利用していなかったと思う。上の子(4歳の長女)との時間を過ごしたい。下の子がいると上の子を我慢させることが多くなっちゃうので」
夕方、ホテルにやってきたのは旦那さんと長女です。
石松さん「おかえり~。待ってたよ。」
初日の夜は久しぶりに家族3人で外出。パパとママをひとり占めに出来る時間を過ごしました。2日目もずっと見たかった映画をママと二人で楽しみました。
石松さん「どれだけ時間がかかって靴を履こうとも待ってあげられることができた。そういう時間が大事だな。(二人目も含めて)子どもの面倒を見るための気持ちのゆとりができた。」
高橋代表は事業の本格実施へ手ごたえを感じています。
高橋代表「(赤ちゃんと久しぶりに会うと)『こんなに子ども可愛かったっけと思った』という声があった。私たちが提供したい時間の一つだったので嬉しかった」
事業は5月まで実施します。