日経平均、引けにかけて“失速”も90.23円高の「39,688.94円」で取引終了…建設、銀行株に物色の動き【3月8日の国内株式市場概況】

2024年3月8日(金)の日経平均株価をはじめ、日経平均寄与度の上位と下位銘柄、業種別騰落ランキング、東証プライム市場に上場している個別株式の騰落率ランキングなどをお伝えします。

3月8日の日経平均株価は、前日の米株主要指数の上昇などを背景に、朝方から買いが先行。一時は前日比400円近く上昇しました。しかし、連休前ということで持ち高調整の売りなどもあり、指数は失速。結局、前日比90.23円高の39,688.94円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが134銘柄、値下がりが89銘柄、変わらずが2銘柄。

日経平均株価の寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、東京エレクトロン〈8035〉、信越化学工業〈4063〉、TDK〈6762〉、中外製薬〈4519〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、アドバンテスト〈6857〉、京成電鉄〈9009〉、ダイキン工業〈6367〉、トヨタ自動車〈7203〉、ファナック〈6954〉となりました。

また、東証プライム市場の売買高は22億3,500万株、売買代金は6兆3,949.47億円となり、前日と比べて増加。

業種別では、3月4日(月)に株主還元の強化を発表した大林組をはじめとした建設業が上昇。また、日銀のマイナス金利政策の解除が注目されるなか、金利先高観から銀行株も買われています。そのほか、電気・ガス業、鉄鋼、保険業などが上昇しました。一方で、陸運業、空運業、輸送用機器械、海運業、ゴム製品などが下落しました。

東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がソースネクスト〈4344〉で+50円(+33.11%)の201円、2位がメンバーズ〈2130〉で+150円(+17.10%)の1,027円、3位が大幸薬品〈4574〉で+48円(+14.16%)の387円となりました。

一方、値下がり下位は、1位がさくらインターネット〈3778〉で-2,150円(-20.93%)の8,120円、2位がクロスキャット〈2307〉で-423円(-18.67%)の1,843円、3位がアイル〈3854〉で-505円(-13.69%)の3,185円で取引を終えました。

なお、年初来高値を更新したのは191銘柄、年初来安値を更新したのは23銘柄でした。

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