沖縄本島で水不足、断水の危機 知事「観光客も節水協力を」

水位が低下した沖縄県金武町のダム=8日午前

 沖縄本島で水不足が深刻になっている。少雨によりダムの貯水率は平年を大幅に下回り、過去10年間での最低を更新。今後も低下が続いた場合、早ければ4月中にも30年ぶりの断水に踏み切ることも想定される。玉城デニー知事は8日、金武町のダムを視察し「沖縄を訪れる観光客を含め、節水に協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 県企業局によると、8日午前0時時点で沖縄本島11カ所のダム貯水率は46.7%。平年値の74.9%を30ポイント近く下回る。

 県は4~5月に貯水率が20%程度まで低下した場合を目安に、夜間に8時間断水し、それでも回復しなければ隔日で終日断水を検討する。

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