新園舎の完成祝う 福島県須賀川市「仁井田の杜わかばこども園」が式典 「自主的で創造的な子どもの育成に最適」

田園風景に囲まれた園舎

 福島県須賀川市の「仁井田の杜わかばこども園」の落成式は6日、同園で行われた。

 関係者約60人が出席した。運営する学校法人吉野学園の山口仁理事長が「園舎と園庭が完成し、ここからが新しいスタート。四季折々の美しさや田園風景に包まれ、心身ともに健康でたくましく、自主的で創造的な生活意欲を持った子どもの育成に最適な環境だ」とあいさつした。

 園舎を設計した土田建設設計事務所の飛木佳奈社長、工事を担当した王子建設の石川直哉社長、大型遊具を寄贈したE―BOONDホールディングスの塩月清和会長、ピアノを贈った金沢政也さんに感謝状を贈呈した。橋本克也市長が祝辞を述べた。

 立地する代官作田には、白河藩の下、須賀川一帯を治めた「内藤氏」が天明の飢饉(ききん)の際、食料を確保したり、自費で「赤子養育金」を支給したりして子どもの命を救った―という逸話が伝わる。関係者が先人の思いや風景を未来につなげる誓いを新たにしている。

 新園舎は木造平屋で、延べ床面積は約949平方メートル。定員は95人で、遊戯室や高低差を活用した園庭を備えている。

(県南版)

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