【アナコラム】太田英明「ヤオラホ~リョ~ヘ~」

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。
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▼3月8日配信号 担当太田英明アナウンサー

はい、どうも、いつも大変お世話になっております。文化放送の太田英明です。
文化放送は只今、「好きがつながる文化放送」をキャッチフレーズに、様々な番組、イベントなどを展開中です。

私の場合、好きがつながるといえば、何といっても、ザ・ビートルズです。
ザ・ビートルズの音楽が無くなるくらいなら、ザ・ビートルズ以外の音楽が無くなった方がまし、と言えるほどのザ・ビートルズファンです。ポール・マッカートニーのコンサートには、いくらつぎ込んだか分かりませんが、全く後悔はありません。

そんな私が、ザ・ビートルズを好きになったのは、中学2年生の頃でした。
バレーボール部でも一緒だったクラスメイトのキンタ(木下君)が、お兄さんが持っていたザ・ビートルズのアナログ盤レコード、いわゆるドーナツ盤を何枚かくれたのです。そのドーナツ盤は300円の値段がついていたでしょうか。ライナーノーツは高崎一郎さんが書いていました。

その中には、ザ・ビートルズの代表曲「抱きしめたい」、原題「I want to hold your hand.」が含まれていましたが、驚いたことに、歌詞カードにキンタのお兄さんは、カタカナでフリガナを振っていたのです。「I wanna hold your hand.」のところには、「ヤオラホ~リョ~へ~。」、「I can’t hide.」のところには、「アギャハ~。」といった具合に。

少なくともキンタのお兄さんの耳には、「I wanna hold your hand.」が「ヤオラホ~リョ~へ~。」と、「I can’t hide.」が「アギャハ~。」と聴こえていたようですし、恐らく、「I wanna hold your hand.」を「ヤオラホ~リョ~へ~。」と歌い、「I can’t hide.」を「アギャハ~。」
とシャウトしていたに違いないのです。私はキンタのお兄さんを、思わず、それこそ「抱きしめたい」気持ちに駆られました。

私は今でも、ザ・ビートルズの「抱きしめたい」を聴くと、キンタのお兄さんと、「ヤオラホ~リョ~へ~。」を思い出しますし、こういった枝葉のエピソードも含めて、ザ・ビートルズが大好きなのでありました。

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