前年最もよかった俳優・作品・監督をSCREEN読者が選出するSCREEN映画大賞。自らの映画体験の原点を振り返る初の自伝的映画『フェイブルマンズ』の公開があってのことか、名匠スティーヴン・スピルバーグが監督部門3年連続一位に。他にも、昨年活躍した様々な監督たちがランクインしています。
カバー画像:Photo by Getty Images
10位 デヴィッド・フィンチャー
『セブン』(1995)で成功を手にして以来、30年にわたってハリウッドの第一線で活躍中。完璧主義者として知られており、多くのフィルムメーカーの指標にもなっている。アカデミー賞では3度の監督賞ノミネート歴あり。
ファンの声
『ファイト・クラブ』(1999)が大好きで何度も観ています。新作『ザ・キラー』でも相変わらずの世界観で痺れました。(20代・男性)
9位 ジェームズ・ワン
「ソウ」や「インシディアス」「死霊館」シリーズによってホラーの鬼才として知られているが、近年は『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)などの大作でも辣腕を振るっている。新作『アクアマン/失われた王国』も好評。
ファンの声
いつもレベルが高く才能溢れる映画を撮り続けてくれるジェームズ・ワンが大好きです。(50代・男性)
8位 ポール・キング
「パディントン」シリーズで名を馳せた英国出身の俊英。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、初のハリウッド大作の演出となる。本作の成功をステップに、次回はライアン・レイノルズと組んでコメディを製作予定。
ファンの声
色彩が豊かで観ていてとても幸せだった。監督の作品をもっと観たくなりました。(10代・女性)
7位 グレタ・ガーウィグ
近年、女性監督の台頭は目覚ましいが、その中心にいると言っても過言ではない俊英。女優業を経て『レディ・バード』(2017)で高評価を獲得して以来、賞レースを賑わせる存在となった。次回のプロジェクトはNETFLIXの製作による「ナルニア国物語」の再映像化。
ファンの声
『バービー』を今の時代に創りあげてくれたことに感謝です! 私たちが日々思っていることを、この映画が全て言葉にしてくれました!(30代・女性)
6位 リドリー・スコット
トップテン監督の中では最年長の86歳だが、『ハウス・オブ・グッチ』(2021)をはじめ近年も野心作を次々と放っており、創作意欲は衰えることを知らない。2024年は、待望の続編『グラディエーター2』の公開を控えている。
ファンの声
とにかく『グラディエーター2』がとっても楽しみ。1作目が人生ベスト映画なので、続編はどうなるのか期待しています。(40代・男性)
5位 マーティン・スコセッシ
『タクシードライバー』(1976)でカンヌ映画祭パルムドールを受賞して以来、妥協なき姿勢で映画人の尊敬を集める鬼才。今年のアカデミー賞ノミネート作『マエストロ:その音楽と愛と』ではプロデューサーのひとりに名を連ねた。
ファンの声
予告編の時点から圧倒的でした。人間心理を描く演出が毎度のことながら素晴らしい。(40代・男性)
4位 ウェス・アンダーソン
計算されたポップなビジュアルと、とぼけたユーモア、人間味を織り込んだ作風で鳴らす異才。2023年には他に『毒』『ネズミ捕りの男』『白鳥』というロアルド・ダール原作の短編作品をNETFLIXで発表。
ファンの声
どのシーンを切り取っても美しくて、何から何まで可愛い世界観を作りあげるウェスが大好きです!(20代・女性)
3位 ジェームズ・ガン
MCU随一の人気作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで知られ、独特のブラックユーモアと、弱者への目配せで支持を得た。DCコミック作品の統括役も務めており、次回作はスーパーマンの新作となる予定。
ファンの声
色んな監督がいる中で、最終的に良いものを作り出すのはオタクなんだと安心させてくれたジェームズ・ガンに敬礼!(40代・男性)
2位 クリストファー・ノーラン
『ダークナイト』(2008)の成功以来、ハリウッドの台風の目というべき存在に。米アカデミー賞には脚本部門を含めて、これまで3度ノミネートされているが受賞はなし。今年は『オッペンハイマー』での戴冠が期待されている。
ファンの声
クリストファー・ノーランの最新作、ついに来年日本公開! 日本公開に否定的な意見も多い中でよく上映を進めてくれました。(40代・男性)
1位 スティーヴン・スピルバーグ
半世紀にわたりハリウッドの最前線で活躍しているヒットメーカーにして巨匠。アカデミー賞を2度受賞しているのはご存知の通り。2023年は『カラーパープル』『マエストロ:その音楽と愛と』でも製作を務めた。
ファンの声
まさかの自分の伝記映画を監督するスピルバーグ、観終わった後に、どうしても自分で撮りたかった理由がよく分かりました。(50代・男性)