財務省は8日、全国の税関による2023年の輸入差し止め件数が3万1666件に上り、比較可能な1987年以降2番目の高水準だったと発表した。偽ブランド品などが対象で前年より17.5%増えた。正規品ではない大谷翔平選手のユニホームや、偽物のエアバッグなど安全を脅かすものもあった。
差し止めた物品点数は19.7%増の105万6245点だった。財務省によると差し止めた物品が全て正規品だった場合の金額は約171億円に上る。
品目別の件数は衣類が最多で28.3%だった。財布やハンドバッグなどのバッグ類が24.5%と続いた。
国・地域別では中国からがトップで、79.8%を占めた。