【MLB】メッツ藤浪晋太郎の初登板を「鮮烈な春デビュー」と地元メディア評価 指揮官も「彼は本当に良かった」

メッツ藤浪晋太郎投手が7日(日本時間8日)、米フロリダ州ポートセントルーシーで行われたナショナルズとのオープン戦に登板し、1回3者凡退の好投を披露。移籍後初の実戦で存在感を発揮した。試合は3-1でメッツに軍配が上がった。米複数メディアが伝えている。

◆【動画アリ】「少しゆったりフォームに?」藤浪晋太郎、スプリット中心で見事な好投!オープン戦初登板

■10球中ストライクが6球と制球安定

2点リードの7回から5番手で登板した藤浪。6番から始まった相手打線を遊ゴロ、左飛、二ゴロで退けた。10球を投げて6球がストライクという安定した投球で、無安打無失点だった。

「フジナミが鮮烈な春デビュー」との見出しを掲げた米地元放送局『SNY』が、「彼はナショナルズ戦で大量のスプリッター、カッター、スイーパーを投げた」と報じたように、この日は変化球主体の投球。直球も投げたが、95マイル(約153キロ)止まり。藤浪らしからぬ低速だったため、現地メディアも直球ではなく、シンカーと伝えるほどだった。

昨季は自己最速を更新する102.6.マイル(約165キロ)を計測した剛腕。「今日ももっと腕を振れば球速は出たと思うが、求めているところはそこじゃなかったので」と話し、球速より制球に重点を置いていたことを示唆した。

■監督「ストライクゾーンで勝負した」

チームを率いるカルロス・メンドーサ監督も「彼はストライクゾーンで勝負していて、それを見ることができたのは本当に良かった。最初の登板でストライクを投げてくれた。彼がストライクゾーンに投げることができれば、我々を助けてくれるだろう」とコメントし、まずは課題のコントロールを安定させたことに安堵した。

キャンプ中、ブルペンで藤浪のボールを受けたオマー・ナルバエス捕手も「(昨季対戦した時よりも)スプリットの変化は大きいように感じる。彼は剛速球を投げるし、後はストライクを投げてもらうだけだ」と期待感をにじませた。

現在、ロースター入りへ投手陣の争いは激しくなっており、地元メディアによると8人と予想されるブルペン陣は残り2枠しか空いていないという。藤浪もその2枠を狙うしかない状況で、開幕マイナーを避けるためにもライバルとの争いを勝ち抜く必要がある。

◆【動画アリ】「少しゆったりフォームに?」藤浪晋太郎、スプリット中心で見事な好投!オープン戦初登板

◆藤浪晋太郎はリリーフをやるべき 公式データが示す“100マイル超え”のフォーシーム「136球」

◆大谷翔平を挙げたのは……超一流選手たちが選ぶ「もっとも優れたアスリート」が話題に

文●SPREAD編集部

© 株式会社Neo Sports