被災地で鉄板設置 炊き出し支援で300食提供 「今後も力になっていきたい」/岡山・津山市、真庭市 

岡山県内外で地元のご当地グルメの魅力を伝える「津山ホルモンうどん研究会」=津山市=と「ひるぜん焼そば好いとん会」=真庭市蒜山地域=は、能登半島地震で被害を受けた石川県七尾市で炊き出し支援を行った。

未だつらい生活を強いられる被災者のために役立ちたいと、各団体のメンバー3人が避難所となっている御祓地区コミュニティーセンターや小丸山小学校を訪問。一角に鉄板を設置して「津山ホルモンうどん」や「ひるぜん焼そば」を調理し、計300食を提供した。

できたてをパックに詰めて被災者や復興支援ボランティアの人に手渡すと、「水道がまだ復旧せず、調理できない状態。大変ありがたい」、「落ち着いたら、岡山に遊びに行く」といった声をかけてもらったという。

現地に向かった1人、津山ホルモンうどん研究会協力店の「お好み焼三枝」の上山康裕店長は「たくさん人から温かい言葉をかけてもらい、こちらも元気になった。復興まで長い道のりとなる。今後も力になっていきたい」と話している。

七尾市は能登半島の中央に位置し、4万7804人(2万1556世帯)が住む。石川県によると、5日現在1万5710棟の家屋が損壊しており、約3700戸が断水状態。市内の1次避難所25カ所では計約600人が過ごしているという。被災した各市町では、炊き出し支援ボランティアを募っている。

炊き出し支援を行う両団体メンバー=提供写真

© 津山朝日新聞社