「前を向けている」 森田理香子が休養を経て変わったこと

悔しさもありながら収穫のあった2日間(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇明治安田レディス ヨコハマタイヤ 2日目(8日)◇土佐CC(高知)◇6273yd(パー72)◇晴れ(観衆1517人)

今季、6年ぶりに復帰した森田理香子は2バーディ、6ボギー1ダブルボギー1トリプルボギーの「81」で回った。通算21オーバーで復帰2戦目は予選落ちで終えた。

大会初日は連戦による疲労もあって表情を曇らせる場面はあったが、「きょうは元気になりました。すごく勉強になった。体調面ですごく(休養する前と)変わったなと思う部分はあるし、ショットの部分でも回りながらどこが悪いかとか気付きがあった」とこの2日間で得た収穫を口にした。

前週の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で予選通過。2戦目を終えて、競技ゴルフの感覚は良い意味でも悪い意味でも戻りつつある。ただ、大きく“休養前の自分”と違う感情があるのも事実だ。

「見る人からしたら『すごい(スコアを)打ってんな』とか思われるだろうけど、まあ実際に打ってはいるけど、自分的にはすごく前を向けている。昔はクヨクヨして落ち込んでいたりしたけど、そこは変われた」と2日間続けての80台でのプレーにも吹っ切れた表情だ。

少しずつ試合勘が戻ってきた(撮影/中野義昌)

次戦は3週後、3月28日開幕「ヤマハレディースオープン葛城」(静岡・葛城GC山名C)に臨む。“充電期間”では「あまりコースに行けないと思うので、とりあえずこれまでしてきた練習を続けるのと体調を整えて。最後はパッティング勝負でもある。できる範囲にはなるけど、パッティング練習は必ずやっていきたい」と再調整に入る。

最大瞬間風速は17.5m/sを記録した。厳しいセッティングを味わい、「やっぱり左からの風は苦手で、苦手な部分は変わらない」ことも分かった。

「低い球の打ち方やインテンショナルな球も練習していなくて、やっぱりずっとやっているのとやっていないのは相当な違いがある。そこらへんも練習でカバーできるように取り入れていきたい」と気持ちを切り替えた。(高知県香南市/石井操)

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