「投げたいボールも投げられた」先発・床田寛樹は順調な仕上がり 広島カープ 本拠地で今季初のオープン戦 野間&上本も合流

広島カープは、8日から今シーズン初となるマツダスタジアムでのオープン戦。中日と戦いました。

カープの先発は、ことしもローテーションの中心として期待される 床田寛樹 。1回からストレートは146キロをマーク。立ち上がり、高めに浮く球はあったものの、その力で三者凡退に抑えます。

2回には、中日注目の新戦力、4番・中田翔 。とらえられた当たりでしたが、レフト・宇草孔基 がファインプレーで救います。

後続もタイミングをはずし、内野ゴロ2つで三者凡退。予定の2イニングをゼロに抑え、マウンドを降ります。

広島カープ 床田寛樹 投手
2回 球数27 被安打0 奪三振2 失点0
「投げたいボールも投げられましたし、よかったと思います。(きょうのテーマは)まずはまっすぐをしっかり投げることと、あとは練習中のチェンジアップとスライダーを混ぜながら投げようというふうに話はしていました。スピードはそれなりに出ていたので、それはよかったんですけど、もう少し高さを低めに集められればもう少し変化球も生きてくるのかなとは思います」

一方、くやしいマウンドになったのが、ドラフト2位ルーキーの 髙太一 でした。3回、2番手でマウンドに上がると、オープン戦好調の中日・三好のヒットから1アウト2塁・3塁のピンチを迎えます。ここは犠牲フライの1点だけで切り抜けます。

ただ、続く4回、変化球の精度を欠き、2つのフォアボールとヒットで満塁のピンチ。ここで、またも三好に変化球を拾われ、2点タイムリー。髙は、2回3失点。開幕1軍争いへのアピールとはなりませんでした。

髙太一 2回 球数39 被安打4 奪三振1 与四球2 失点3

5回に登板したのは、大道温貴 。初球から146キロをマークすると、躍動感あるフォームで徹底的に力で押します。2番・田中には鋭い当たりを許しますが、ここはファースト・堂林翔太 がファインプレーで救います。後続も断って、1イニングを3人でピシャリ。上々の仕上がりを見せます。

大道温貴 1回 球数14 被安打0 奪三振1 失点0

一方の打線は、8日から 野間峻祥 と 上本崇司 が合流。37歳の “159勝” 右腕、涌井の前に、簡単にヒットは出ませんでしたが、元気な姿を見せます。

そして、注目の新外国人、4番のシャイナーは4回、ノーアウト・1塁で登場しますが、変化球を引っかけてダブルプレー。オープン戦5試合に出場して、まだ初ヒットが生まれません。

5番のレイノルズは、5回、ベテラン・田島の外の球にコンパクトに対応してレフト前ヒット。日本野球への適応を見せる一打となりました。

ゲーム後半、存在感を見せたのが、実績組のリリーフ陣でした。6回、復活を期す 森浦大輔 は、やはりチェンジアップのキレが抜群。4番・中田翔を三振に仕留めると、ピッチャーゴロのフィールディングも軽快で、三者凡退に押さえ込み、左のリリーフとしてアピールに成功しました。

森浦大輔 1回 球数11 被安打0 奪三振1 失点0

そして、7回は1軍に合流したばかりの31歳、中﨑翔太 がマウンドヘ。足を大きく上げるフォームから146キロのストレート。だからこそ、変化球が生きます。売り出し中のロドリゲスもそこから変化球に全くタイミングが合いません。こちらも三者凡退の好投を見せ、“勝利の方程式” は、まだまだ混戦模様です。

中﨑翔太 1回 球数12 被安打0 奪三振1 失点0

試合は、4対0で中日が勝利を収めています。

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