「この1本は私にとってとても特別なもの」DeNA・オースティンに待望の一発!指揮官も「1本で気分的にまた変わってくる」と期待大

◆ ドローにも収穫あり

本拠地・横浜スタジアムに日本ハムを迎えたオープン戦は、4-4で9回規定により引き分けで試合を終えた。

試合後三浦監督は昨日開幕投手に指名し、4回3失点でマウンドを降りた東克樹に「全然心配してないです。しっかりとやることやりながら、 そのイニングイニングを最小失点で色々確認しながら投げてたんで、問題なかったかなと思いますけどね」と心配なしを強調。

最終回をカットボールを交え3人で片付けた山﨑康晃にも「しっかりとテーマ持って上がった中での投球だったと思います」と評価した。

中でも同点のアーチを架けたタイラー・オースティンには「まだま本調子じゃないですけど、打席を重ねていくことで感覚も良くなってくると思いますし、 1本出たっていうのは本人にとっても気分的にまた変わってくるんじゃないですか」と上昇気配を感じ取っている様子だった。

◆ 復活を期する助っ人

オースティンも試合後「ゾーンの中に来たら打とうっていう風に考えました。 後から振り返ってみれば少し高めにだったので振るべきではなかったかもしれないんですけども、ゾーンに近いところは振っていこうという気持ちがありました」と3ボールからの一打を自己分析。続けて「正直に言うと、最後のホームランからかなり時間が空いてしまったので、この1本は私にとってとても特別なものになりました」と実戦から約1年7ヶ月ぶりの一発に感慨深げに振り返った。

最後にシーズンに向けて「ここまでキャンプからオープン戦にかけていい流れできたので、この流れのまま最後まで駆け抜けたいと思います。ここ2シーズンは怪我もあってかなり悔しいシーズンだったので、フィールドに立ち続けるためにはなんでもできることはしようと思っています」と意気込んだ。

現在唯一の外国人打者のTA。3年前の彼が帰ってくれば、一気に頂点へと近づいて行くはずだ。

写真・文・取材 / 萩原孝弘

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