飲酒検査、長いホース使い隠れて息吹く 運転手が同僚に身代わり依頼 兵庫・小野の物流会社

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 日本郵政グループの物流会社「JPロジスティクス」三木小野支店(小野市樫山町)で昨年、ドライバーら社員6人が、業務前のアルコール検査を別の社員に受けさせていたことが8日、同社への取材で分かった。同社は関わった社員も含め計10人を14日間の出勤停止処分にした。

 同社によると、アルコール検査は本人確認のため機械の画面に顔を映した状態で行うが、6人は長いホースを使い、別の社員にカメラから隠れたところで息を吹き込ませていたという。

 6人はドライバー5人、事務職1人。同社の調査に対し、全員前日に酒を飲んでいたことを認め「アルコールが残っていないか不安だった。何回かやった」などと話しているという。

 昨年8月に情報提供があり、社内で調査していた。全国の他の支店では同様の不正は確認されなかったといい、同社は「二度と起こらないよう社内の意識改革を進めていきたい」としている。(敏蔭潤子)

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