ダイハツ、春闘回答を延期 認証不正で、22日提示

 ダイハツ工業は8日、認証不正問題の影響で今春闘の回答を延期することを明らかにした。当初は集中回答日の13日を目指していたが、22日の提示を目指す。経営体制が変わったばかりで、議論の時間が必要だと判断した。

 経営の先行きが不透明なため、ダイハツの労組はベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を要求していない。年間一時金(ボーナス)は5.0カ月分を求めている。

 今春闘では、ホンダやマツダが集中回答日を待たずに過去最高水準の賃上げを実施すると労組に回答した。物価上昇や、優秀な人材の確保が背景にある。自動車業界内で明暗が分かれている。

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