解散総選挙はいつ?自民党・鈴木馨祐衆議院議員が願う「政局より大切にしてほしいこと」選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年3月6日に公開された動画のテーマは……解散総選挙はいつ?

ゲストに自民党・鈴木馨祐衆議院議員をお迎えし、4月の衆院補欠選挙や、衆院選解散について語っていただきました。

衆議院の解散時期も気になりますが、鈴木氏が選挙ドットコムをご覧の皆さんに大切にしてほしいこととは……?

【このトピックのポイント】
・衆院補欠選挙、自民党がやるべきこととは
・「衆議院解散」誰が言っているのか?
・政局より、政策の話を大切にしてほしい……!

鈴木氏のプロフィールは以下の通りです。

もともと財務省の官僚だった鈴木氏。政治家を目指すきっかけになったのは2001年のアメリカ同時多発テロ事件でした。

その時にどの政策も平和が続くことを前提に成り立っていることを実感し、安全保障や気候変動など、人の生活の根幹にあるものを守らなければいけないという危機感を感じたとのことです。

また、ニューヨークで仕事をしていた時に、「日本人は優秀なのにパフォーマンスを発揮できていない」と感じ、その原因が規制にあるのではと感じたことも政治の道に進むきっかけとなりました。

規制改革や構造改革への思いの強さはこの原点ゆえなのかもしれません。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして鈴木氏に回答していただきました。

注目を集める4月の衆院補欠選挙

撮影時点で予定されている衆院補欠選挙は、東京15区、島根1区、長崎3区です。

鈴木氏は「それぞれに地域の事情がある」とし、自民党からの立候補者を始め、全体の構図がわからないと内情を打ち明けます。

MC鈴木邦和は、情勢調査では、自民党にかなり厳しい風が吹いているとの情報を示し、自民党が長崎3区に候補者を出さない可能性が高いことや、島根、東京も数字としては厳しいと見られていると説明しました。

鈴木氏は、「大事な選挙であることは事実」とし、今の政権、今回のさまざまなことへの対応が問われる選挙になるのではないか、と厳しい表情を浮かべます。

MC鈴木「0勝3敗となると、だいぶ大きい打撃ですよね?」

鈴木氏は、そうならないために、今、何が課題かをしっかり設定していかなければならないと表情を引き締めます。いろんな不正事案に対する説明はもちろんですが、物価の上昇、円安など、暮らしにとってさまざまなことが起こっている時期、安心して暮らせるために必要な政策も大切で、そのことを有権者1人ひとりにどうしっかり伝えられるかが必要だと訴えます。

地元の支持者の反応について鈴木氏は、自身が麻生派ということもあってか、政治資金の件については「鈴木さんちゃんとやってたんだよね」「麻生派大丈夫だったんだよね」という冷静な反応が多いのだそう。「がんばってね」とおっしゃっていただいている方が多い、地域によるのではないかと振り返ります。

しかし、自民党全体に対する不信感は相当あるとし、「相当、これはきちんと我々は対応していかなければならない。」と語ります。

一方で鈴木氏は、政治資金の問題だけに衆目が集まってしまうことにも懸念を抱きます。「経済や外交といった、その先の話をきちんとやっていく責任がある」と語る鈴木氏。

どういう経済政策、外交、安全保障で国民の暮らしを守っていくのか、政策を有権者に判断してもらえるよう、与党も野党もいろんな手段で語り尽くす必要があるのではないかとコメントします。

鈴木氏は12年前の民主党政権の頃を振り返ります。

当時、多くの有権者に「大丈夫だと思ってたけど、政権が変わると経済が悪くなっちゃうんだね。(外国にも)足元見られちゃうんだね」とリアルに言われ、歯がゆい思いをしたと語る鈴木氏は、政権交代するとどうなるか、ということにも有権者がきちんと考えて冷静に判断できる選挙になるとよい、と展望します。

衆議院解散はいつ? そもそも「解散」って誰が言ってるの?

現在、衆議院の解散があるとすれば、以下の4つの選択肢がささやかれています。

①3月の予算成立後
②6月の国会会期末(ここが有力とされています)
③9月の総裁選直前
④10〜12月

MC鈴木「実際のところ、選挙の準備はある程度されているんですよね?」

鈴木氏「選挙の準備は選挙の翌日から始まるので(笑)」

鈴木氏は、ファクトとして押さえておくべきことが2つある、とコメントします。

・衆議院の任期満了は来年の10月末。その時には必ず選挙がある。
・2024年はアメリカ大統領選を含め、「日本の周りが荒れる」状況

国内の政局は、「自民党でなく、日本にとって一番いい時期を総理が考えるべきだと思う」と説明する鈴木氏は、「総裁選で新しい総裁が選ばれるようなことがあれば、国民に信を問わなければならないだろうが、どうなるかわからない」と冷静にコメントします。

MC鈴木「予測はつかめないんですか」

鈴木氏「まあ、まあ……ないですよね(苦笑)」

選挙がいつあるかわからないとなると、議員の皆さんは情報をどうやってつかむのでしょうか。MC鈴木の追及に対し、鈴木氏は、ノーコメントと苦笑しながらも、「メディアの情報が間違っていることが多いなあと感じるのがこの数年間の感覚」と言いながら、次のようにつぶやきます。

鈴木氏「誰も思っていないのに解散があるかのような雰囲気に……」

鈴木氏は、そうなってしまう根拠を、質問の仕方にあると指摘します。

「解散を考えているんですか」という「はい・いいえ」の回答を求められるような質問をされても、多くの場合はそれほどはっきりと肯定も否定もできないでしょう。しかし、否定をしなければ、「否定しなかった」というニュースになってしまいます。その結果、解散があるかのような雰囲気になることがあります。

MC鈴木「言いたくないけど、フェイクニュースの作られ方と同じなんじゃないか(笑)」

質問をするメディアは、明確な否定があるとは考えていないはず。鈴木氏は、メディアがそういった質問の仕方をすることで、「誰も思っていないかのように解散があるかのように見えてしまう」ことを指摘します。

鈴木氏「みんなが否定をしなかったら『ある』かのようになるのは、へんな話。地に足を付けて考えたほうがいいなあと」

MC鈴木「解散風をメディアのほうから吹かせに行ってるパターンもありうるってことですね?」

鈴木氏「すごい、あおぎまくってる」

解散を決めるのは総理ひとりで、それ以上でもそれ以下でもない。最近は風が吹きやすいし、ネットでも拡散されやすいけれど、それより政策に注目してほしいと鈴木氏は訴えます。

どうして、政策でなく政局の記事が多くなってしまうのか?

MC鈴木の問いに対し、鈴木氏は言葉を選びながら語ります。

鈴木氏「ドラマの方が政策解説番組より、たぶん視聴率取れますよね……ちょっと行き過ぎかもしれないし……正直うちの麻生(太郎)さんは誤解されやすいし……人を嫌いになる人じゃないので……世にも悪い人のように……」

MC鈴木「麻生さんってどんな人なんですか?」

鈴木氏「すごく面倒見がいいというか、優しい人ですよ」

鈴木氏は、麻生氏をいろんな意味で周りの人を見ていて、大所高所に立った見方のできる、「勉強になる大先輩」だと語ります。

MC鈴木「我々の番組でも、政策解説はぜんぜん視聴数が伸びない(笑)みんな、政局や選挙のほうが面白いし、好きなんですかねえ?」

鈴木氏「この後(第3回)が政策について語る回なんで、これから視聴数が伸びるように拡散したいと思います」

ぜひ、次回もお楽しみに!

動画本編はこちら!

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