10.3%増!中国の輸出が二桁成長を回復

今年1-2月の中国の物品貿易総額は前年同期比8.7%増の6兆6100億元となった。資料写真。

税関総署が7日に発表した統計によると、今年1-2月の中国の物品貿易総額は前年同期比8.7%増の6兆6100億元となった。このうち、輸出は同10.3%増の3兆7500億元となり、二桁成長を回復した。新華社が伝えた。

税関総署統計分析司の呂大良司長によると、今年1-2月、中国の物品貿易は昨年第4四半期(10-12月)以来の好転基調が継続し、5カ月続けて前年同期比で増加し、輸出入規模は同期で過去最高に達し、昨年第4四半期を7.1ポイント上回る伸び率を示し、良好なスタートを切った。

特に注目すべきは、外需低迷が続く中で輸出が急速に伸びた点だ。これは容易な事ではない。要因としては、1つには昨年の比較基準値の低さ、もう1つには中国経済の原動力の段階的回復がある。

呂司長によると、今年に入ってから、外部環境の複雑さ、厳しさ、不確実さが増す中、中国の輸出はイノベーション能力と製品の品質によって二桁成長を実現し、競争優位性を一層確固たるものにした。例えば、優位性を持つ製品である自動車、家電、船舶は、今年1-2月の輸出がそれぞれ15.8%増、24.3%増、180.6%増となった。

また、1-2月は元日・春節連休と重なり、盛んな国内消費需要が輸入の好転基調継続につながった。輸入総額は前年比6.7%増の2兆8600億元だった。

具体的にみると、中国の貿易の主要形態である一般貿易の割合が高まった。今年1-2月の一般貿易は前年同期比10%増の4兆3400億元で、貿易総額に占める割合は前年同期比0.8ポイント上昇の65.7%となった。

最大の貿易主体である民間企業は十分な活力を示した。今年1-2月の民間企業の貿易額は前年同期比17.7%増の3兆6100億元で、貿易総額に占める割合は前年同期比4.2ポイント上昇の54.6%となった。数多くの民間企業が積極的にチャンスを捉え、市場開拓において著しい成果を収めた。「一帯一路」共同建設国との貿易は前年同期比17.4%増となった。

ASEAN、米国、韓国との貿易が伸びた。今年1-2月、ASEANは中国最大の貿易パートナーであり、中国とASEANの貿易総額は前年同期比8.1%増の9932億4000万元となり、貿易総額の15%を占めた。同期間に、中国第2の貿易パートナーであるEUとの貿易額は前年同期比で1.3%減少し、米国との貿易額は3.7%増加、韓国との貿易額は2.9%増加した。

多元的な経済・貿易協力も日増しに緊密化した。今年1-2月、中国と「一帯一路」共同建設国との貿易額は前年同期比9%増の3兆1300億元となった。中央アジア5カ国、中南米、アフリカとの貿易額の伸びは全体を大幅に上回り、それぞれ前年同期比26%増、17.3%増、17.3%増となった。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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