秋田の林業の現場へ即戦力として 林業大学校で修了式

林業技術者を養成する県の林業大学校の修了式が8日行われました。修了生11人は全員県内に就職することが決まっていて、秋田の林業の発展に向け活躍を誓いあいました。

林業大学校は県が2015年に始めた研修制度で8日は8期生11人が家族が見守る中、修了式を迎えました。技術的なことから経営に至るまで、林業について学んだ2年間。チェーンソーや大型機械の操作のほか、ドローンやICT、情報通信技術を活用した実践的な技術を身に着けてきました。

県は森林を伐採した後に苗木を植えて育てる再造林を進めています。森林が若返り、二酸化炭素の吸収が促進されるだけでなく、木材の利用も進み林業の発展にもつながります。こうした取り組みを進めるうえでも修了生は即戦力として期待されています。佐竹知事は「秋田の林業は自分たちがリードしていくという気概を持って現場に立ってほしい」と激励しました。

11人は全員、県内で就職します。温室効果ガスを減らす脱炭素化でも注目される林業。県内では大手木材加工会社の工場稼働で需要の拡大が見込まれるなか、その役割はますます大きくなっています。

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