地域医療守る決意も 岩手医科大学が卒業式 「心優しい医療人」へ約300人がはばたく

医療の道へ新たな一歩です。岩手医科大学の卒業式が8日盛岡市で行われ、卒業生およそ300人が巣立ちました。

卒業を迎えたのは岩手医科大学の医学部、歯学部、薬学部、そして看護学部の卒業生292人と大学院の修了生17人です。
トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)で行われた式では一人ひとりに卒業証書が手渡され、祖父江憲治学長が「患者やその家族に寄り添う心優しい医療人になってもらいたい」と激励しました。
そして卒業生を代表して歯学部の平田諒香さんが、医療に携わる決意を述べました。

(卒業生代表 平田諒香さん)
「私たちは被災県である岩手の地で災害医療についても多くを学びました。これからは医療人として復興支援の一翼を担っていかなくてはならないと感じております」

地方の医師不足が問題となる中、卒業生たちの地域医療の担い手としての活躍が期待されます。

(卒業生)
「(出身地である)八戸市の地域医療に従事してうまく八戸の医療を活性化できるような医師になりたいと思っています」
「岩手は医師が少ないんですけど、自分が少しでも力になれればいいなと思っています」

卒業生の多くはこの後県内外の病院での研修に入ります。病院や薬局に就職する人もいるということです。

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