動物園にフリースクール 不登校の子どもたちの居場所に 4月1日開校 自然、動物たちの「大きな力」も期待 盛岡市

盛岡市動物公園ZOOMOに不登校の児童や生徒などが通うことのできる「フリースクール」が開設されることになりました。動物園の敷地内のフリースクールは国内で初めてと見られます。

(リポート)
「盛岡市動物公園ZOOMO、入園してすぐの展望休憩所にフリースクールが開校します」

ZOOMOで4月1日からフリースクールを開くのは、「みんなのまなびばぐるぐるの森」です。代表の山内まどかさんは2年前から盛岡市内で様々な理由で学校に行けない子どもたちに学習や体験の機会をつくってきました。

(ぐるぐるの森 山内まどか 代表)
「子どもたちに帰りたくないとか早くあしたになって『ぐるぐる』に行かなきゃみたいな、早く動物園に行かなきゃ、みたいな気持ちになって登校してほしい」

8日はZOOMOとの連携協定締結式が開かれ、ぐるぐるの森が社会課題の解決を目的として活動することを確認しました。

(盛岡市動物公園ZOOMO 辻本恒徳 園長)
「自然や動物たちが子どもたちの心を開く大きな力を持っている。今回のフリースクールのアイデアはとても素晴らしいと思いました」
(ぐるぐるの森 山内まどか 代表)
「不登校で心が傷ついてしまった子どもたちの心をいやすためにも自然の中でやれるところはないかとずっと探していました。やりたいことがちゃんと叶えられるように子どもたちにいろんなことにチャレンジしてほしいと考えています」

ぐるぐるの森は4月から週4日間、合わせて20人の定員で小・中・高校生を受け入れ、オンライン教材を使った学習や動物園の仕事体験などを通じて児童生徒の居場所・学びの場・社会や地域とのつながりをつくります。
ZOOMOによりますと動物園の敷地内にフリースクールが開設されるのは全国で初めてとみられるということです。

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