県立美術館など 外国人観光客無料 4月から見直しへ

奈良県立美術館などが外国人観光客の観覧料を無料としていることがインターネット上で議論になっていることを受けて県は8日、4月から見直す方針を示しました。

山下知事

「観覧料が外国人は無料になっているのは私も本日の報道で初めて知りました。ちょっと理解のできない制度であるなと思います。」

県立美術館の観覧料は一般の個人で1人400円、大学・高校生は1人250円などですが、外国人観光客は無料と定められています。これについてインターネット上では不満の声が上がっていて県には問い合わせなどもあったといいます。この問題を受け会見した山下知事は 制度は2008年から外国人観光客誘致のために始まり、大和郡山市の民俗博物館などあわせて4つの施設で実施していると説明しました。

山下知事

「美術館や博物館が無料だから、奈良に行こうという外国人観光客はいないと思う。奈良がいいから行く。これは合理性の無い制度だと思いましたので、条例改正は不要なので4月1日から見直すよう指示を出しました。」

県では4月からこの料金体系を見直し日本人と同様の料金にするとしています。

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