“記憶喪失”仮面ライダーたちの「本当の姿」とは…『ライドカメンズ』登場ライダーのモチーフから世界観を考察してみる

“記憶喪失”仮面ライダーたちの「本当の姿」とは…『ライドカメンズ』登場ライダーのモチーフから世界観を考察してみる

2024年初夏リリース予定のスマートフォンゲーム『ライドカメンズ』。先日、ゲーム内に登場する全16名の仮面ライダーの紹介が終わり、モチーフや思わぬ参戦が話題となっていました。

果たしてこのキャラたちはどんな世界観の中、どんな関係を育んでいくのか……改めてモチーフを振り返りながら考えていきましょう。

※この記事は、『仮面ライダーゼロワン』までの仮面ライダー作品のネタバレを一部含みます。

◆『ライドカメンズ』とは?

キャラクターを紹介する前にまずは『ライドカメンズ』の世界観を説明しましょう。舞台は「虹顔市」という都市で、この町では悪の秘密結社「カオスイズム」が暗躍しています。

この世界の「仮面ライダー」は、「カオスイズム」に人体改造され記憶喪失となった存在。そんな「仮面ライダー」をサポートするエージェントが、主人公であるプレイヤーです。

「虹顔市」には、それぞれ特徴のある6つの地区が存在。この中で中央地区を除く5か所を、それぞれのクラスの仮面ライダーが拠点としているのです。

こうして見ると、それぞれのクラスによる縄張り争いのようなものも起きそうですが……カオスイズムとの戦いはどのように繰り広げられるのか、そもそもなぜ改造された仮面ライダーがカオスイズムと戦うのか、そしてライダーたちが失っている記憶は何なのか。まだまだ気になる点は盛りだくさんです。

◆ジャスティスライド

ここからはそれぞれのクラスについてご紹介。まずは教育地区を拠点とするジャスティスライドです。

前述した通り、この世界の主人公はプレイヤーでありライダーでは無いのですが……ジャスティスライドの「仮面ライダー才悟」「1号」モチーフらしきライダー。

メインビジュアルやアイコンからも作品の中心である印象を受け、「ライダーの中の主人公」ともいうべき存在に感じます。

そしてやはり注目したいのが、「ホースオルフェノク」のような「仮面ライダー紫苑」。原作となる『ファイズ』では怪人ながら根っからの悪ではなく、主人公と共闘したり自身が「ファイズ」となることもありました。

劇中では悲しい最期を遂げた存在……もちろん別人ではありますが、『ライドカメンズ』の世界ではヒーロー側としての活躍に期待したいところです。

その他、「クウガ」「G3」モチーフもいるジャスティスライド。それぞれ正義感が強く、「最も仮面ライダーらしい」クラスと言えます。

物語の中心となりそうな人物たちですが、果たして最後まで曇らずに仲間でいられるのか……そしてそれぞれの正義を最後まで信じられるのか。様々な謎が明かされた時の反応も気になるところです。

◆マッドガイ

工業地区を拠点とするマッドガイ。名前からも荒くれ者のような印象を受けますが、一応それぞれはアルバイトや芸術活動にいそしむ真っ当な人間のようです。

その中でも癖が強いのが、「ゲンム」モチーフの「仮面ライダー神威」。元となったゲンムは「宝条絵夢ゥ!」でネットミーム化するわ、『ジオウ』の世界では怪人側になるわ、作品が終わっても何度も強化されると、とにかく話題に尽きないキャラ。

性格も自称天才のナルシストと癖が強かったですが……そんな特徴は残念ながら神威にも受け継がれてしまった様子。マッドガイのみならず、作品全体を引っ掻き回さないか心配でなりません。

手綱を握れそうなのは、マッドガイで一番の常識人に見える「仮面ライダー阿形」。モチーフの「響鬼」のように、頼れる兄貴キャラに見えるのですが……公式サイトによると「カオスイズムに対する憎しみは人一倍深い」とのこと。

過去に一体何があったのか、深掘りされる時が気になるキャラクターです。

そしてメインキャラとなるのは「モモタロス」モチーフの「仮面ライダー荒鬼」。力を求め「行くぜ行くぜ行くぜ!」とでも言い出しそうなその姿は、同時に「仮面ライダー」という存在への認識の甘さも感じます。

もし命がけの戦いなどが起きた時、荒鬼はどう成長するのか。そんな話がマッドガイのストーリーでは描かれるのではないでしょうか。

◆スラムデイズ

娯楽地区を拠点とする「スラムデイズ」。やはりこのメンバーでの注目は、「仮面ライダーLOQ」でしょう。

2人で1人の仮面ライダーである「W」をモチーフに、「二重人格」という斜め上の解釈を持ってきた『ライドカメンズ』。2つの人格は対立しているらしく、最終的に協力するのか、それとも関係が悪化するのか……というのが一つのテーマとなりそうです。

また、こういった二重人格キャラは、2人になって戦うのも一種の定番。LOQ対LOQの胸アツ展開にも期待したいですね。

その他「滅」「ディエンド」と、原作では敵とも味方とも一概に言えないライダーモチーフのメンバーがいる「スラムデイズ」。クラス内、そしてクラス外のメンバーに対して協力的なのか、対立するのかも見どころです。

娯楽を基本としているだけに、案外「面白いから今回はカオスイズムに味方しよう!」なんて展開もあるかも……?

◆ウィズダムシンクス

ウィズダムシンクスは商業地区を拠点とするメンバー。商業と言っても、ショッピングモールなどのイメージではなく、早い話が全員ホストという変わったクラスです。

加えてもう一つの変わった特徴が、モチーフが「迅」「斬月」「王蛇」「ブラッドスターク」と主人公ライダーが一人もいないこと。なんなら全員主人公と一度は敵対しているだけに、作品での展開が読めません。

特に「ブラッドスターク」は『ビルド』という作品の元凶も元凶。平気で裏切りを重ねる存在なので、「仮面ライダー浄」は要注意人物の印象があります。秘密結社の人間でも驚かない。

逆に「仮面ライダー宗雲」の元となった斬月は、部下にも家族にも裏切られ「人を見る目以外は完璧な男」と呼ばれたキャラ。

既にウィズダムシンクスの相関図からは苦労人の雰囲気が漂っており、宗雲の今後が心配なところです。

その他自由人の颯や狂人の皇紀など、ホストの共通点が無ければなぜ集まっているのか分からないメンバー。ヤバい奴があからさますぎるのを考えると、意外とウィズダムシンクスのストーリーはコメディ寄りになる可能性も……?

◆タワーエンブレム

唯一メンバーが2人だけということからも、強キャラポジションが見て取れるタワーエンブレム。企業地区を拠点としており、2人自身も「高塔エンタープライズ」という企業を経営する一族……なのですが。

「スマートブレイン」、「ユグドラシル」、「幻夢コーポレーション」、仮面ライダーの巨大企業なんて大体ろくでもないだけに、正直敵側感が凄まじいです。

見てくださいよこの「仮面ライダー塔天」のポーズ。ラスボスでしょこれ。

加えて気になるのは、弟の「仮面ライダー塔竜」。モチーフである「龍玄」は、兄を裏切った仮面ライダー。兄が大企業の責任者で、言いつけを真面目に聞く弟ポジションであるなど共通点も多く、それだけに最終的な関係が悪化しそうでなりません。

ちなみにそんな「龍玄」が裏切った兄のライダーは、先ほども出てきた「斬月」。この2人を元にしたキャラを比べてみると……まるで兄弟のように近い印象を受けます。

もちろん偶然の可能性もありますが、そもそも仮面ライダーたちは記憶喪失という話。色々な可能性も思い浮かんでしまいますね。

◆藍上レオン

最後は何処のクラスにも属さない、「藍上レオン」をご紹介。このキャラはプレイヤーの執事であり、現状仮面ライダー枠では無いのですが……正直こういった「謎が多く妙に事情に詳しくて協力的」なキャラは、仮面ライダーに限らず信用しづらいですよね……。

まあそういった視点は流石にひねくれ過ぎかもしれませんが、カメレオンモチーフのライダーは「ベルデ」、もちろん怪人ならいくらでもいます。そのことを踏まえて、このキャラの行動にも注目した方が良いかもしれません。

◆3月23日には最新情報の解禁も

以上が現状発表済みのキャラクターたち。ライダー自体も16人とアナウンスされており、直近でこれ以上の発表は内容に感じますが、油断は出来ません。

3月23日の13時20分からは、最新情報が解禁されるスペシャルステージも配信されるとのこと。気になる方はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。

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