「悪質で酌むべき事情はない」元交際相手の女性殺害で懲役18年を求刑 「被害者は別の人に殺された」被告は無罪主張

2022年1月、元交際相手の女性を殺害し、静岡市内の山林に遺棄したなどの罪に問われている男の裁判で検察側は、懲役18年を求刑しました。

殺人と死体遺棄、窃盗などの罪に問われているのは住所不定・無職の男(38)です。

起訴状などによりますと、被告の男は2022年1月、静岡市内で元交際相手の女性(当時37)を殺害し、遺体を静岡市清水区の山林に遺棄したほか、女性のスマートフォンを盗んでインターネットバンキングにアクセスし、自らの口座に300万円を不正に送金した罪に問われています。

静岡地方裁判所で開かれた3月7日の公判で、検察側は「一連の犯行は悪質で被告に酌むべき事情はない」として懲役18年を求刑しました。一方、弁護側は、「被告を有罪とすることには疑問が残り、被害者は別の人に殺された」としてあらためて無罪を主張しました。

最後に被告の男は、「私は犯人ではないので、これですべて終わると信じています」などと述べました。

判決は3月14日に言い渡されます。

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