スズ子の実母・キヌ役の中越典子、視聴者称賛「すごい演技」

大阪の銭湯で育ち、明るく成長したヒロイン・スズ子がやがて国民的人気を誇る歌手になるまでを描いた連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。3月8日放送の第111回では、スズ子の生みの親・キヌ役を演じた中越典子に称賛の声が集まっている。

生みの母であるキヌ(中越典子)と話すスズ子(趣里)(C) NHK

香川で暮らすスズ子(趣里)の父・梅吉(柳葉敏郎)が亡くなり、葬儀がおこなわれる。葬儀の場で、初老の女性と目が合ったスズ子。それは、15年前にはじめて言葉を交わしたスズ子の生みの親・キヌ(中越典子)だった。

初めて会ったキヌを見て「あのおばあちゃんは、誰?」と不思議そうにする娘の愛子(小野美音)に、スズ子は「マミーのマミーや」と伝える。香川から帰ったスズ子は、かつてキヌから譲り受けた懐中時計を愛子に渡すのだった。

今回の放送では、ある事情からスズ子を手放すことになった生みの母・キヌが再び登場。スズ子が愛子に言った「マミーのマミーや」という言葉を耳にし、涙を流すシーンが描かれた。

SNSではキヌ演じる中越の演技に、「中越さん、キヌさんの心の奥底にある繊細な気持ちをしっかりと演技で見せてくれた」「中越典子さんの複雑な年数を重ねた老婆の演技すごかった」「中越さんの振り返った時の表情にぼろ泣き。鳥肌ものの演技でした」など称賛の声が集まり、X(旧ツイッター)では「キヌさん」「マミーのマミー」など関連ワードがトレンド入りしていた。

放送はNHK総合で朝8時から、NHK BS・プレミアム4Kでは朝7時半からスタート。3月11日放送の第112回では、スズ子と歌手・りつ子(菊地凛子)が余興を頼まれる。土曜日はその週の振り返り。

文/つちだ四郎

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