「かなり仕上がっている印象」、東京Vの見木友哉が初勝利狙うC大阪戦のポイント語る

新加入で早くも存在感示す見木友哉[写真:©超ワールドサッカー]

東京ヴェルディのMF見木友哉が、初勝利を目指すセレッソ大阪戦での勝敗のポイントを語っている。

16年ぶりJ1復帰となった東京Vは、開幕節の横浜F・マリノス戦(1-2●)、第2節の浦和レッズ戦(1-1△)と2試合共に善戦と言えるパフォーマンスを見せたが、いずれも終盤の失点によって初勝利を逃した。

そして、3度目の挑戦での初白星を目指す緑の名門は、9日にヨドコウ桜スタジアムで開催される明治安田J1リーグ第3節のC大阪戦に臨む。

開幕2試合でフル出場し、早くも中盤の要の一人として存在感を示す見木は、C大阪戦でのポイントについて語った。

横浜FM、浦和と同じ[4-3-3]の布陣を採用するホームチームだが、サイドバックの特徴的な立ち位置に加え、外国人の新指揮官の下で発展途上の2クラブと比較して、小菊昭雄監督の下で4年目と継続路線を歩むゆえの練度の高さを感じている。

「マリノスもレッズも[4-1-4-1]のそのままの配置で攻めてきた感じですけど、セレッソはそういう感じではなくて、(左サイドバックの)登里選手が中に入って[3-2]でビルドアップしてくることが多いですし、前は5枚並んでという形で、5レーンをうまく使ってという形で、またちょっと違うチームというか、さらにチームの成熟度がかなり仕上がっているという印象があるので、この前の2試合よりも、もっとよりビルドアップの部分でうまさがあるという印象があります」

その上でハイプレス・ハイラインを志向する東京Vのスタイルにおいて、前線からの守備の嵌め方がより重要になると考えている。

「そこが今までの2節同様に大事だと思いますし、ただこの間の浦和戦はあまり行き切れなかった部分もあるので、やられてはないですけど、逆に高い位置でボールを奪う回数は少なかったです。やっぱり目指すところは高い位置でボールを奪いに行くところなので、そこは引き続き相手がセレッソだろうと、狙いたい部分ではあります」

「ただ、それがうまくいかなかった場合、逆に自分たちのボランチの背後を使われてピンチになるという部分もあるので、そこの使い分けは今まで以上に大事になると思います。ただ、ハイプレスがうまくいかなかったときに立ち返る場所というか、しっかりとコンパクトにしてブロックを作って構えて守るというのは、今までの2節でできていたことではあるので、そこは最悪そうやって守れる自信もあるので、そういうふうにやっていきたいです」

一方、攻撃面のポイントに関しては直近2試合同様に追加点、ボール保持の時間を増やすことに焦点を当てる。

「自分たちがボールを持つという部分はもっと増やしたいですし、監督もそういうふうに話しています。ただ、そこは先週からの1週間でめちゃくちゃ変わるわけではないので、そこは積み上げてどんどん良くしていきたいなと思います」

「あとはカウンターの部分はやっぱり高い位置で奪う回数が増えればチャンスも増えると思うので、そこは守備とセットですけど、そこも取り組んでいる部分で、どんどん精度が高くなってくると思うので、できるだけ高い位置で奪うことがカウンターの機会にもなると思うので、そういう場面が増えれば得点数も増えるのかなと思います」

個人としては豊富な運動量、高いプレー強度と守備面での好パフォーマンスが印象的な一方、持ち味の攻撃面に関しては前述のボールを保持する時間の少なさと関連する形で、本領発揮には至っていないのが現状だ。

そういった中、見木は「カウンターのときに高い精度でプレーしてアシストやゴールを個人的には掴みたいですし、そういうところで結果を出していきたい」と、ここまでチームとして効果的に活かせていないカウンターの局面での仕事を意識している。

最後に、今度こそ善戦ではなく結果を残すことが求められる一戦に向けては、「(ここまでの2試合は)めちゃくちゃ悔しかったですが、そこはプロである以上切り替えることは大事です。今週も良い練習ができているので勝ち点3を奪えればいいなと思います。そろそろ勝たないといけないですし、勝つことでチームもより良くなってくるので勝ちたいです」と、C大阪戦での勝利を誓った。

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