笠井信輔アナ、ステージ4がん治療で「特に厳しかった」事情を告白「家計は苦しくなりましたが…」治療費以外にかかった費用は?

フリーアナウンサーの笠井信輔さんが3月7日にInstagramを更新。自身のがん治療中の写真を投稿し、当時を振り返りました。

時事通信

2019年に、フリーアナウンサーとして独立したばかりのころ、ステージ4の悪性リンパ腫であることを診断された笠井さん。治療を経て2020年6月には完全寛解と告げられ、現在は治療期間当時の経験をSNSやメディアで積極的に発信しています。

がん治療の金銭的な負担について、当時の事情を明かした笠井さんに、さまざまな反響が寄せられました。

笠井さん「薬も高いですし、なんだかんだ言ってお金かかるんですよね」「特に厳しかったのは……」

笠井信輔さんのInstagramより(※現在、一部環境で埋め込みがうまく表示されない場合があり、一時的に投稿元のキャプチャ画像を引用しています) / Via instagram.com

笠井さんは闘病中の姿や、自身が登壇したセミナーの会場の様子が写った写真を複数投稿 し、治療していた当時を振り返りました。

「がんになると、確かに医療費がかかります」

「保険証を出せば、3割以下の負担になる日本の皆保険制度は素晴らしいなと、患者になるとつくづく感じます」

「ただ薬も高いですし、なんだかんだ言ってお金かかるんですよね」

「特に厳しかったのは、個室代金」

笠井さんは大部屋に入ろうとしていたものの、病状やさまざまな事情から個室に入院せざるを得なくなったそうです。

「私も妻も当初、大部屋に入ろうとしていたのですが『ステージ4、アグレッシブな予後の悪いがんタイプ』と言う私の病気の進行具合と、その他様々な事情でナースセンターに1番近い個室に入ることになりました」

「保険証きかないんですよね。個室は……」

病院により個室の代金はかなり差があるものの、大部屋と比べると費用の負担はかなり大きいそうです。

実際にかかった費用についても「1ヵ月で90万円。4ヶ月で360万円。さらに、2週間と消費税で、ざっと400万円ほど個室料金だけでかかったのです」と明かしました。

さらに、当時はフリーアナウンサーとして独立したばかりだったため、公的な支援を求めてさまざまな機関に問い合わせたものの、断られてしまったんだとか。

「役所など様々なところに電話をして支援を求めましたが『退職したばかりだとダメです』と、何も助けもありませんでした」

それでも、入院中の笠井さんにとって、個室だったことで救われた部分は大きかったそうです。

「家計は苦しくなりましたが、実は個室に入ったことで、精神的に本当に楽になりました」

「4ヶ月半もの苦しい入院生活を乗り越えられた1つの要因として『個室だった』と言うのは私にとっても家族にとっても大きな事実でした」

「でも、やっぱり、治療費以外に400万円近い個室代が必要と言うのは厳しいものがありました」

投稿には、がん経験者のリアルな声も。

笠井信輔さんのInstagramより(※現在、一部環境で埋め込みがうまく表示されない場合があり、一時的に投稿元のキャプチャ画像を引用しています)

投稿には、闘病中の人たちから共感の声が集まっています。

「私は笠井さんと全く同じ病で1年経ちました。田舎から都内の大学病院へ転医したので抗がん剤半年終わった後の通院は、ホテルを取っても通っても高額でした😣幸いにも無菌室病棟は部屋の差額はなかったので自由は制限されましたがそこの費用は助かりました。でも治療費、交通費、その他年間で何百万もかかりますよね!」

「癌になり今もずっと治療中です。毎月高額医療限度額ギリギリまでかかっており仕事をしながら何とか乗り越えていますが、治療費の高さに気力も体力もなくなっていきます💦3割でありがたいけどそれでもやっぱり大変で💦」

また、大部屋に入ったことで救われたというコメントも寄せられました。

「私はタイプは違いますが笠井さんと同じ悪性リンパ腫になり4カ月の入院生活をおくりました。私は4人部屋でしたが、相部屋でなかったらきっとこの病気を乗り越えられなかったと思います。同じ病気と闘う年齢も立場も違う者同士が励まし合い、時に笑ったり助け合ったりして退院した今でもよく会っています。普通に暮らしていたら会わなかった人たちです。笠井さんの言う、足し算の出会いです。もちろん人によりですが、私は個室じゃなくて良かったなと思います😊」

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