ウオッチナビ編集部が選ぶゴールドケースモデル3選

By WATCHNAVI salon

ゴールドケースは見た目の華やかさだけでなく、重厚感のある着け心地や社会的なステータスなど様々な魅力を持つ。今回は、ゴージャスなゴールドケースを採用したモデルを、【ブライトリング(BREITLING)】、【ロンジン(LONGINES)】、【ベル&ロス(Bell & Ross)】から3本ピックアップして紹介する。

「ナビタイマー」を18Kレッドゴールドでアレンジ

今回、発表された「ナビタイマー B01 クロノグラフ 41 ジャパン リミテッド」は41mm径の「ナビタイマー B01 クロノグラフ 41」をベースとし、18Kレッドゴールドを用いたゴールドボディが特徴となる。一目で「ナビタイマー」とわかるアイコニックなデザインは継承しながら、モダンで洗練されたアプローチを取り入れており、オリジナルに採用されていたAOPAの翼のロゴを従来の12時位置に戻し、平らになった回転計算尺とドーム型クリスタル風防によって、スリムな外観を実現。ケースだけでなく、リューズ、プッシュボタン、バックルにも18Kレッドゴールドを使い、さらにブラックを基調とする文字盤上にゴールドカラーのロゴやインデックス、各種ハンズをレイアウトした。真っ赤なクロノグラフ針もワンポイントのさりげないアクセントと効いており、文字盤と調和するブラックのセミシャイニーアリゲーターストラップも質感に優れ、本機の存在感をさらに高めた印象だ。

完全自社開発・製造のムーブメント、キャリバー01

本機はクロノグラフ機能をはじめ、文字盤6時位置に日付表示、両方向回転ベゼル、回転計算尺、3気圧防水などを搭載。ムーブメントには、クロノグラフの名手と称されるブライトリングが創業125周年という節目に作り出した完全自社開発・製造のキャリバー01を採用。精度と信頼性における最高の認定基準であるCOSC公認クロノメーターであり、特許を取得した自動センタリングハンマーや形状記憶合金を用いた30分計歯車の規制バネなど、画期的技術を数多く実装する。サファイアクリスタルケースバックからは、この美しいムーブメントが正確に時を刻み続ける姿を鑑賞可能だ。

ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 41 ジャパン リミテッド」 Ref.RB01393A1B1P1 275万円/自動巻き(Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターレザーストラップ。サファイアクリスタル風防(ドーム型両面無反射加工)。直径41mm、厚さ13.6mm。3気圧防水。日本限定50本。

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

18Kピンクゴールド製ケースにグリーン文字盤をセット

「BR 05 グリーン ゴールド」は、ケースとベゼルを18Kゴールドでデザインする「ゴールド」コレクションの三作目となる。これまでにブラック文字盤、ブルー文字盤が登場してきたが、本作では昨今のトレンドカラーとなるグリーンを文字盤カラーに採用した。18Kピングゴールドを素材とするエレガントな四角形ケースに、グリーンのニスを何度も塗り重ねた文字盤をセット。サンバースト仕上げがこの文字盤のベースとなる着色メタルプレートに施されており、光の反射具合によって、蛍光色に近い色味から深みのあるダークグリーンまで表情の変化が楽しめる。18Kピングゴールドとグリーンのコンビネーションも美しく、「ゴールド」コレクションならではのリッチで洗練された仕上がりは本機でも健在だ。ケースバックはサファイアクリスタル製となり、自動巻きムーブメント、Cal.BR-CAL.321の姿を鑑賞可能。18Kピングゴールドのブレスレット仕様とグリーンのアリゲーターストラップ仕様の2種類が用意される。

ベル&ロス「BR 05 グリーン ゴールド」 Ref.BR05A-GN-PG/SPG 434万5000円/自動巻き(Cal.BR-CAL.321)。18Kピンクゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。サファイアクリスタル風防(無反射加工)。直径40mm。10気圧防水。

問い合わせ先:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759 https://www.bellross.com/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

ケースカラーと呼応する文字盤のディテール

本機は40mm径のラウンドケースに、色合いの落ち着いたシルバー文字盤をセット。この文字盤にあしらわれたレトロ感漂うレイルウェイ分目盛り、ローマ数字のアワーマーカー、ポリッシュ加工が施されたリーフ針、さらにブランドの象徴となる翼のある砂時計のロゴは、ケース素材と同じカラーリングでデザインし、何とも気品ある表情に仕上げられている。立体的で視認性も高いアプライドインデックスのアワーマーカー、シルバー×ゴールドの配色の中で存在感を放つブラックのGMT針など、デザインと実用性を兼ねたディテール群も秀逸だ。

ブランドが得意とするGMT機構を搭載

また、ロンジンは1908年に2つのタイムゾーンを示すポケットウオッチを開発し、1911年と1918年に技術の特許を取得。さらに1925年には第2時間帯表示機構を搭載した腕時計を発表し、GMT時計のパイオニアとして知られている。本機でもその伝統を受け継ぎ、ダイアルのリムに配された24時間目盛りのアラビア数字とGMT針を用いることで、ローカルタイム(現地時間)とホームタイム(GMT)の二つのタイムゾーンの同時表示が可能になっている。また、24時間目盛りの3時から9時の間のアラビア数字は反転させ、視認性を向上させた。

実用性に優れるGMTムーブメント、キャリバー L844.5

「ロンジン マスターコレクション GMT」を駆動させるのは、ブランド独自のGMTムーブメントであるキャリバー L844.5。約72時間のロングパワーリザーブを備えており、金曜の夜に外し、土日に使用しなくても、月曜の朝にすぐに使用可能だ。さらに非磁性素材のシリコン製ヒゲゼンマイの採用により、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど磁気を発するデジタル機器に囲まれた環境でも安心して着用できる点も魅力。この極めて実用的なムーブメントが正確に時を刻み続ける姿は、シースルーバックから思う存分に鑑賞することができる。

快適な装着感を実現したレザーストラップ

肉厚で高級感のあるアンスラサイトグレーのレザーストラップは、ベジタブルタンニング製法によって柔らかな着け心地を実現。タングバックルもケースと同じ18Kゴールド製で仕上げており、細部までエレガントを追求した。洗練されたデザイン性と優れた機能性を両立させた「ロンジン マスターコレクション GMT」は2モデルともに世界限定500本。日本国内では、国内入荷本数がなくなり次第、販売終了予定となっている。

ロンジン「ロンジン マスターコレクション GMT」 Ref.L2.844.6.71.2 231万8800円/自動巻き(Cal.L844.5)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。18Kイエローゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターレザーストラップ。サファイアクリスタル風防(両面多層反射防止加工)。直径40mm、厚さ10.40mm。3気圧防水。世界限定500本。

問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/平野翔太(WN編集部)

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