私の存在を周りに隠していた父、その間に家族ができていた。長女、長男として生まれた9人の体験談

同じ家庭で育っても、きょうだいの間で違う経験をすることってありますよね。

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今回は、世界のBuzzFeed読者に、「長男・長女あるある」を語ってもらいました。その中から回答を厳選して紹介します🎤

1. 誰からも面倒を見てもらえない

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「両親は高校生のときに私を産んだから、なかなか大変だった」

「6歳のとき、両親の関係は最悪だった。2人は同じ空間にいることすら耐えられなかったみたいで、私が間に入っていた」

「9歳になるころには、仕事で家を空けることの多かった母親の代わりに、私が6歳の弟と自分の分のご飯を作っていた」

「しばらくして、私たちは祖母の家に引っ越すことになった。これでやっと子どもらしい生活ができると思っていたけれど、家族の医療費を稼ぐために13歳でバイトを始めた」

「14歳になったときには、私のおばが病気になり、祖母は私たちの面倒をみれなくなった」

「その間、父には2人の息子ができ、のんきに少年野球のコーチをしていた。私のソフトボールの試合には来てくれなかったのに。父の周りの人は、私の存在すらもしなかった」

—Anne, 26

2. きょうだいより厳しくしつけられる

「すべてが嫌な思い出ではないけれど、両親は私を育てる中で、あれこれ試行錯誤していたんだと思う。私には厳しいルールが課せられたけれども、妹のときはそうでもなかった」

「私が14歳のとき、仲良くしていた男の子がいた。恋愛関係ではなかったのに、どんな理由であれ、彼の家に行くことは許してもらえなかった。彼が私の家に来れるのも、両親のどちらかが家にいるときだけだった」

「そんなルールがあったから、彼と出かけるために、親に嘘をついて家を抜け出していた」

「妹が12歳のころ、彼女にも男の子の友だちができた。けど、妹にはなんのルールも課されなかった」

—jens4b88bfecd

3. メンタルヘルスへの理解がない

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「私の精神面に対するサポートが、他のきょうだいと違った」

「妹がメンタルで弱っていたとき、私のときよりも両親は理解を示し、愛情を持って回復をサポートした」

「両親が、私のことを気にかけてくれなかったとか、愛してくれなかったとかではない。ただ、私のときには、メンタル不調がどういうものか、理解できなかったんだと思う」

「私は、妹と比べて雑に扱われた。比べるのはよくないとわかっているけれど、同じくらい優しく接してくれていたらよかったのに…と思う」

—willowbug

4. 親にとっての実験台

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「5人きょうだいの長女でした。両親は、客観的にみたら『いい親』だったけれど、私は正直、実験台みたいに扱われました」

「両親は、子どもを育てる中で、いろんなことを学んでいった。アメとムチをどう使い分けるか、学校と家での教えのバランスをどう取るか、大学進学はどうするか、などなど…」

「子育てをする上で、間違ってしまうこともあるのは理解できる。でも正直、その間違いをするのが、私のときじゃなかったらよかったのになあと思う」

「両親は、教育に力を入れる親だったから、昔は成績や大学入学で、現実的ではないレベルの期待を負わされた」

「高校・大学時代には、親の期待に応えることができないと、プレッシャーを感じていた。自分は『欠陥品だ』とずっと思っていた」

—匿名希望

5. 助けを求めるのが苦手になる

「4人きょうだいのいちばん上です。親はどちらも高卒だったから、中学校に上がるころには、学校に関することはすべて自分でやらなきゃいけなかった」

「きょうだいの勉強を親がみてあげられないときには、私が宿題を手伝わなきゃいけなかった」

「高校に上がり、大学進学を考え始めると、親は『自分でなんとかしろ』と非協力的だった。両親はどうやって私をサポートすればいいのか、わからなかったんだと思う。くわえて頑固だから、親として誰かに相談してくれることもなかった」

「今でも、友だちといるときなどに、グループの中で親のような立ち回りを自然としてしまう」

「長い間、自分のことを自分で解決してきたから、誰かに助けを求めるのが本当に苦手になった」

—匿名希望

6. 責任放棄できない

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「いちばん上は『もうどうでもいいや』って言いたくなっても、なかなか言えない立場。だって、やらなきゃいけないことを自分がやらなかったら、誰がやるんだ?という話になってしまうから」

「『あなたがいちばん年上だから』、『あなたが模範を示して』、『責任を持って』…年上だといつもこう言われる」

「家族の相談を聞いて、平和を保たなきゃいけないし、親の代わりに年下のきょうだいの面倒を見なきゃいけない」

—ashleigh19

7. 親のつらい時期を知っている

「私を産んだとき、母親は未婚だった。母が、自分の生きかたを模索している段階から、私はずっとそばにいた」

「妹が生まれるころには、母は義理の父と結婚して、収入もあり、マイホームもあった」

「妹は、母の人生のいい部分だけを知っている。私は、母の人生の辛い時期を知っている」

「妹は、私と同じように母をみることはないと思う。私が成長する過程で、母はすごく変わったから」

—mamabutkins

8. 友だちのように扱われる

「私は長女だったから、母は私のことを親友のように思っていた。母の感情に振り回されて傷つくことも多かったのに、母親が苦しいときには元気づけるよう求められた」

「母親を、一度も『母親だ』と感じたことはなかった。年下のきょうだいに対しては、親として振る舞っていたのに」

—jamieatsworld

9. 親が自分にだけピリピリする

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「両親は、私にはいつもピリピリしていたのに、年下のきょうだいには親身に優しく接していた」

「25歳になった今も、実家には3日くらいしかいられない。私と年下のきょうだいに対する、親の扱いの違いを見るとつらくなるから」

「父はそもそも、私の主張を認めようとしない。母は最近になって責任を感じるようになったのか、謝ってくるようになった。埋め合わせをしてくれようとするけど、それで私が今まで経験した苦痛が消えるわけではない」

「『そのときには最善を尽くしたのよ』と母は言う。でも、最善では足りないときもある」

—匿名希望

サムネイル:Getty Images

この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子

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