やらなきゃもったいない!香りと酸味が春の体にうれしい三つ葉の簡単薬膳スープを野菜ソムリエが紹介

「日本のハーブ」とも呼ばれる三つ葉は、添え物にするだけではもったいないくらい栄養豊富な野菜です。

今回は、「和」の食材である三つ葉と「洋」のトマトを組み合わせた簡単薬膳スープを、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして活躍する植松愛実さんに教えてもらいます。

【レシピ】すぐ完成!ほっこり癒される三つ葉とトマトのふわふわ卵スープ

[材料]2~3人分
・三つ葉…1/2袋~1袋
・トマト…1個
・卵…1個
・水…2カップ(400cc)
・コンソメ…顆粒小さじ2またはキューブ1個
・塩こしょう…少々

[作り方]
1.三つ葉は葉も茎もまとめて3~4cmの長さに切る。トマトは食べやすいサイズにざく切りにする。卵はボールにといておく。
2.鍋にトマト、水、コンソメを入れ、煮たったら火を弱めて5分程度煮る。
3.三つ葉を加え、短時間(30秒ほど)煮る。
4.とき卵を加え、大きくひと混ぜしたら、お好みの固まり加減で火を止める。味を見て足りなければ塩こしょうでととのえる。

[コツ]
・トマトは、酸味を残したい場合は5分程度、トロトロに甘くしたい場合は10分程度煮てください。
・三つ葉は30秒くらいの短時間で煮るほうが香りが残りますが、香りが苦手な人や、クタクタにやわらかくなったのが好きな場合は、1分くらい煮ましょう。
・しっかりめに味をつけたい場合は、とき卵を鍋に加える前に、卵を入れたボールに塩こしょうを振っておくのがおすすめです。

シンプルなのでアレンジ可能!好みの風味を足して

今回ご紹介したスープはとてもシンプルな味わいなので、お好みでさまざまな風味を足して楽しむことができます。

たとえば仕上げにゴマ油をひとたらし加えると、食欲をアップさせてくれますし、三つ葉の香りがちょっと苦手…という人も食べやすくなります。

また、スープを火にかける際、コンソメと一緒にすりおろしニンニクまたはすりおろし生姜を加えるのもおすすめ。
こちらも食欲増進効果がありますし、体もぽかぽかになります。

添えるだけじゃもったいない!主役になれる三つ葉で春の体をととのえよう

三つ葉は香りにリラックス効果が含まれているほか、βカロテンやカリウムなどさまざまな栄養素を含んでいて、飾りにするだけではもったいない食材です。

また、こういった香りのよい食材と、トマトのような酸味のある食材の組み合わせは、薬膳的にも好相性。

春は環境や気温の大きな変化、そして花粉症など、心と体に負担がかかる季節です。簡単につくれる薬膳スープで、少しでも心身を癒してください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。Instagramは「@megumi_kitchen_and_atelier」。
編集/サンキュ!編集部

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