3月8日、ロードレース世界選手権の2024年シーズンがカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで幕を開けた。MotoGPクラスは降雨の影響でスケジュールが変更され、プラクティスは9日にリスケジュール。初日はフリー走行1回目と2回目が行われた。
MotoGPクラスは、今季も2023年同様に11チーム22名のライダーが参戦。NASCARの新鋭であるトラックハウス・レーシングが新規参戦し、今季のルーキーライダーは2023年のMoto2王者に輝いたペドロ・アコスタ（レッドブルGASGASテック3）のみとなっている。
また、怪我の影響でセパンとカタールの公式テストに参加できなかったフランコ・モルビデリ（プリマ・プラマック・レーシング）も今大会から参戦。レギュラーライダー全員揃っての幕開けとなった。
初日の午前に行われたフリー走行1回目は気温24度、路面温度38度のドライコンディションでスタート。
各ライダーたちが一斉にコースへとマシンを運び、1度目のアタックを計測を行っていく。開始から5分頃にはホンダからドゥカティへ移籍し注目を集めているマルク・マルケス（グレシーニ・レーシングMotoGP）がトップタイムをマークする。
その後にホルヘ・マルティン（プリマ・プラマック・レーシング）、エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ・レノボ・チーム）が早々にトップタイムを更新。そこにジャック・ミラー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）が2番手に割って入るタイムをマークすると、直後に新星アコスタも早々に脅威の適応力を見せつけて4番手に並んだ。
セッション中盤に差し掛かると、落ち着いていたライブタイミングが再び動き出し、マルティンが1分53秒138でトップタイムをマーク。その後マルク・マルケスとバスティアニーニもタイムを更新し、再びドゥカティ3台が上位に並ぶ。さらにこの頃にはヨハン・ザルコ（ホンダ・カストロールLCR）、ルカ・マリーニ（レプソル・ホンダ・チーム）といった今季コンセッション（優遇措置）の対象となるホンダ勢もトップ10に姿を表し始める。
残り10分、バスティアニーニのタイムを上回るペースで来ていたブラッド・ビンダー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）が真っ先に1分52秒台に突入させる。しかし、アコスタがさらに0.194秒上回って堂々のトップに立つが、束の間にマルティンが0.071秒、アレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）も0.024秒アコスタのタイムを塗り替える。
それによりマルティンがトップ、2番手にエスパルガロ、3番手にアコスタと異なる3メーカーがトップ3に並ぶ形でFP1が終了した。最終的には上位8台が1分52秒台をマークしており、マルク・マルケスは4番手、ホンダ勢のザルコも6番手に並んだ。昨年の王者フランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）は、徐々にタイムを更新していたが、最終的に10番手で終えている。
FP1後に行われたMoto3のフリー走行2回目は、テクニカルな問題が発生したことにより開始が遅れ、後半には赤旗中断に。さらに終了間際には雨が降り始め、路面はフルウエットコンディションとなった。
初日に予定されていたMotoGPクラスのプラクティスは、ウエットコンディションになったことで安全面を考慮して急遽スケジュールが変更される。
60分間のプラクティスは、45分間のフリー走行2回目に変更。予選Q1・Q2への振り分けが行われるプラクティスは土曜日に実施される。
フリー走行2回目の序盤はKTM勢が速さを見せた。アコスタ、そしてチームメイトであるアウグスト・フェルナンデス（レッドブルGASGASテック3）がトップタイムを塗り替えていく。さらにミラーも3番手タイムをマークし、序盤はKTMが上位3台を占める展開となった。
残り20分を切る頃にはマルク・マルケスが2分06秒544をマークしてトップに浮上。
その後ライブタイミング上に動きはなく、そのままマルク・マルケスがトップでフリー走行2回目を終えている。
2番手にはアウグスト・フェルナンデス、アコスタとレッドブルGASGASテック3が続き、4番手にはミラー、5番手にビンダーがつけてKTM勢がトップ5のうち4台を占めて速さを見せる結果となった。
投稿 降雨により初日のプラクティスが延期。フリー走行2回目はドゥカティのマルク・マルケスがトップ／第1戦カタールGP初日 は autosport web に最初に表示されました。
