七尾市の4中学校で卒業式が行われ、計362人が地震やコロナ禍の3年間を振り返り、感謝を胸に前へ進むことを誓った。
現在も断水が続く能登香島中では53人に坪野昭校長が卒業証書を手渡した。代表の嵜田慧さん(15)が「先行きの見えない生活を強いられたが、私たちは負けなかった。もう二度とこんな生活はしたくないけれど、逆境を乗り越えられた自分たちを誇りに思う」と答辞を述べた。
栃木県の高校に進学する竹内珈伊(かい)さんは「コロナや地震などいろいろ大変なことがあったけど、最後にみんなそろって卒業できてよかった」と笑顔を見せた。
石川県内の公立中学校の卒業式は9日に最多の16市町で行われ、14日までに82校の9554人が卒業する。