若鶴酒造(砺波市)は8日、敷地内の大正蔵をリニューアルオープンした。入り口と売店エリアを整備し、ウイスキー樽の端材を活用して歴史ある建造物と調和するシンプルなデザインとした。産業観光の受け入れを強化する。
これまで入り口が奥まった場所にあったため、建物正面に新たに設置。壁面のコンクリートの表面を杉板の質感に似せた。三郎丸蒸留所のウイスキー樽の製造工程で排出されるミズナラの端材をカウンターに使用した。
稲垣貴彦社長は「より多くの人にウイスキーの魅力を感じてほしい」と話した。
同社は今秋、事務所棟2階の一室を改装してウイスキーを調合するブレンダー室を整備する。観光客を受け入れ、ワークショップを開催できるようにする。ハイボール缶などを販売するキッチンカーを導入した。15日から運用する。