常総、夢舞台へ闘志 若林主将「目標は日本一」

抽選番号「32」を示す常総学院の若林佑真主将=大阪市内

第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪府大阪市内で開かれ、出場32校の対戦カードが決まった。3年ぶり11度目出場の常総学院は、大会第6日(23日)の第1試合(午前9時開始予定)で、能登半島地震で石川県輪島市の校舎が大きな被害を受けた日本航空石川と対戦することが決まった。大会は甲子園球場で18日から13日間(準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む)の日程で行われる。

■激戦Dブロック 島田監督「つなぎ、守り勝つ」

名門が集う激戦の「D」ブロックに入った。8校中常総学院含め5校が甲子園優勝経験のあるチームだ。

抽選は始めに近畿地区7校がブロック分けされ、若林佑真主将(2年)は大阪桐蔭や報徳学園(兵庫)が入るブロックを引くと、「くじ運は悪いので」と思わず苦笑い。次に関東・東京地区6校のうち最後に本抽選に臨み、1回戦最終日に当たる第6日、32校中の32番を引いて対戦校を待った。残り7校となったところで、北信越地区代表の日本航空石川との対戦が決まった。

4年ぶり3度目出場の同校。元日に起きた能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市にある。選手たちも被災し、系列校のある山梨県内で練習を行ってきた。

若林主将は対戦が決まると、日本航空石川の宝田一慧主将(同)と会話を交わし、「地震の影響は大丈夫か」と気遣う様子もあった。

日本航空石川は昨秋の北信越大会4強。チーム打率は3割9厘で、8試合で本塁打を3本放っている。投手陣の出来が勝敗を分けそうだ。

大会第6日の初戦まで期間が空いて準備に時間を多く使える一方、連戦となることから島田直也監督(53)は「エースの小林頼りにならないよう、投手陣の整備が急務」と指摘。指揮官として3年ぶりの甲子園に向けて「つなぐ野球、守り勝つ野球を徹底していきたい」と意気込んだ。

チームは4日から沖縄県で強化合宿を行っており、9日以降は甲子園優勝経験のある興南など残り3試合を予定。10日に茨城県に戻り、甲子園には13日に出発する。若林主将は「目標は日本一。甲子園までにしっかり仕上げていきたい」と力を込めた。

第96回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会が行われた=大阪市内

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