鍋におすすめの具材は?困ったらこれ!定番から変わり種まで紹介

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寒い季節は、あたたかい鍋ものがおいしいですよね。また、野菜をたっぷり食べられるヘルシーメニューでもありますし、用意が簡単で時間がかからないのもいいですね。

しかし困るのが、なんとなくマンネリ化してきてしまうこと。同じような具材の鍋が続くと、どうしても飽きがきてしまいます。そこで今回は、鍋におすすめの具材をご紹介しています。メインの肉や魚、野菜以外にも、鍋にはちょっと珍しい食材も。鍋料理の参考にしてみてくださいね。

鍋の具材におすすめの野菜

肉や魚はもちろんですが、鍋に欠かせないのが野菜です。普段は野菜を食べないお子さんでも、鍋にするとたくさん食べる場合もあるのでは?鍋におすすめな野菜をご紹介します。

白菜

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「今日は鍋にしよう」と思ったとき、必ず買うのが白菜ですよね。芯の部分は少し細目に切ると火が通りやすくておすすめです。また、長めに煮込んでくたくたに、サッと煮てシャキシャキにと、煮込み具合によって食感の違いを感じられるのも白菜のいいところ。白菜と豚バラをメインにした「ミルフィーユ鍋」にもするのもおすすめです。

長ネギ

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長ネギもまた、鍋には欠かせない野菜です。煮ると甘くなるため、薬味としてのネギが苦手な人でもおいしく食べられますよね。そのまま入れてもいいですし、焼いてから入れれば香ばしい味わいに。

脇役としてでなく、マグロとネギの「ねぎま鍋」など、ネギがメインになる鍋も。ネギは体をあたためる効果も期待できますから、寒い冬にぴったりの野菜です。

春菊

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子どものころは苦手に感じていても、大人になるとなぜかおいしくなってくるのが春菊ですよね。独特の香りや、ほのかな苦みがなんとも言えない味わいで、「鍋には必ず入れたい!」と思う人も多いのではないでしょうか。

茎の部分は火が通るのに少し時間がかかりますが、葉の部分はサッと火を通すくらいがおいしいもの。火の通しかたに気をつけるのがおすすめです。

キャベツ

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ちょっと洋風なイメージもあり、あまり鍋に入れる感覚のないキャベツですが、鍋にも合う野菜です。しゃぶしゃぶをする際、千切りキャベツをたくさん用意して鍋に入れ、お肉で巻くとさっぱり食べられておすすめです。

また、キャベツはもつ鍋にも欠かせませんよね。さらに、トマト鍋などの洋風スープの鍋にはもちろんピッタリ。意外と鍋にも使える野菜ですよ。

水菜

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シャキシャキとした食感がおいしい水菜も、鍋にはおなじみの食材。有名なのは「はりはり鍋」ですよね。主に近畿地方で食べらる、クジラと水菜を中心にした鍋です。最近では、くじらを使わず豚肉と水菜だけの「はりはり鍋」も。食感を残すために、水菜は最後に入れてサッと火を通すのがポイントです。

もやし

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もやしもクセがなく、どんな鍋にも合う食材。しかも、価格が安くてボリュームがあり、使い勝手がいいのもポイントですよね。もやしも、食感を楽しむためにあまり長時間煮込まず、あとの方に入れて、ひと煮立ちさせるくらいで食べるのがおすすめ。坦々鍋などの辛い鍋にも会いますし、ポン酢で食べるあっさりした鍋にも合う野菜です。

大根

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大根も鍋にはピッタリな食材。やわらかくて味が染み込みやすく、噛むとじゅわ~っとダシが出るのがたまりません。米のとぎ汁を入れて下茹でをしておくと、味がしみやすく苦みなども感じにくくなります。また、大根おろしにしてみぞれ鍋にしたり、おろしポン酢などにしてつけダレにするのもおいしいですよね。ピーラーで薄切りにすれば、火の通りも早く、シャキッとした食感も楽しめますよ。

レタス

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生で食べるサラダのイメージの強いレタスですが、鍋に入れてもおいしく食べられます。サッとスープにくぐらせて食べるレタスのしゃぶしゃぶは、ほどよくしんなりしたレタスの食感がたまらないおいしさ。いくらでも食べられてしまいますよ。また、豆乳鍋などクリーミーなスープの鍋との相性も抜群です。

ほうれん草

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ほうれん草の鍋といえば「常夜鍋」ですよね。豚肉とほうれん草のコンビは飽きがこず、毎日食べても飽きないという意味から「常夜鍋」という名前がついたといわれています。ほうれん草は、味噌味の鍋やミルク風なスープとの相性もいいですよ。ほうれん草にはシュウ酸というアクが含まれているため、一度下茹でしてから使うのがおすすめです。

豆苗

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少し以外に感じるかもしれませんが、豆苗も鍋に合う野菜です。また、野菜の価格変動が激しい今、いつも安定した価格で手に入れやすいという利点もあります。「緑の野菜を足したいな」と思うときに、手軽に使いやすい食材ですね。生でも食べられる豆苗は、火を通し過ぎずに食感を楽しむのがおすすめ。キムチ鍋や味噌鍋など、濃いめのスープにも合いますよ。

鍋の具材におすすめの肉・魚介類

鍋のメインといえば、肉や魚ですよね。これがないとはじまりません。また、肉や魚そのものからもダシや旨味が溶けだし、それが鍋全体の味にもなってくれます。

豚肉

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あっさりでもこってりでも、どんな味のスープにも合いやすいのが豚肉です。特に、キムチ鍋には欠かせません。さらに、脂身も味わいたいときは豚バラ、ヘルシーに食べたいときはもも肉など、部位によっても味わいが違うのがいいですよね。気分や好みに合わせて選びましょう。

鶏肉

あっさりとしたスープによく合うのが鶏肉です。鶏の水炊きなどがその代表ですね。手羽元など骨付きの肉を選べば、ダシがよく出てそれだけでおいしいスープに。鍋に使う鶏肉は、固くなりやすい胸肉やささみよりも、ほどよく脂のある鶏もも肉がおすすめ。薄切りで使う豚肉や牛肉よりも火が通りにくいため、沸騰してからでなはなく最初から鍋に入れておくのがいいですよ。

牛肉

牛肉は長時間煮ると固くなり、アクも出てきてしまうため、サッと火を通す使いかたがおすすめ。しゃぶしゃぶやすき焼きなどにするのがいいですね。こってりとした牛肉は、甘辛い味も合いますし、おろしポン酢などさっぱりとしたタレとも高相性です。

ラム肉

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食べても太りにくいといわれているヘルシーなラム肉は、鍋でも食べたい食材。代表的なのは、ジンギスカンですよね。薄切りの場合も多く、比較的火の通りも早く食べやすいのもいい点です。また、ラムしゃぶもおいしいですし、意外なところではラム肉のすき焼きもおすすめです。

タラ

鍋に入れる魚の代表ともいえるのがタラですよね。味わいが淡白で、どんな味にもマッチします。タラは身が崩れやすいため、鍋に入れた後はあまりさわらないようにしましょう。醤油味の寄せ鍋つゆはもちろん、ちょっと濃いめの味噌鍋や、チゲ鍋やキムチ鍋などの辛い鍋にもよく合います。

石狩鍋などでおなじみなのが、鮭です。鮭を鍋に入れる際に注意したいのが、生鮭を選ぶことです。スーパーでよく売られているのは塩鮭なので、鍋に入れるには味が濃すぎてしまいます。鮭の生臭さを和らげるには、使う前に下処理をするのがおすすめ。生鮭の両面に軽く塩を振り、10分ほど置いたら出てきた水分を拭き取ります。さらに、ザルに鮭を入れたら上から熱湯をまわしかけましょう。

ブリ

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冬の間が旬なブリは、脂がよくのっていて、鍋におすすめの魚です。一番のおすすめはブリしゃぶ。シンプルな昆布ダシで食べるブリしゃぶはたまらないおいしさですよね。あっさりとしたダシにも合いますが、味噌鍋などもおすすめ。辛いスープなどにも意外と合いますよ。

カニ

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みんな大好きなのが、カニの鍋でしょう。鍋にカニが入るだけで、とても豪華になりますよね。カニすきやカニしゃぶなど、楽しみかたはいろいろです。また、カニからいいダシが出て、スープもとってもおいしくなります。今日はとっておき!という日に食べたい鍋ですね。

エビ

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寄せ鍋に入れたいのが、エビですね。エビは、皮をむかずにそのまま入れるといいだしが出ますよ。下処理としては、背わたを取っておくのがいいでしょう。エビも、入っているだけで鍋が豪華になる食材。大人も子どもも好きな具ですよね。トムヤムクム風鍋など、エスニック系のスープや、チゲ鍋など韓国風鍋にもおすすめです。

白子

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クリーミーでなんともいえない味わいな白子も、鍋におすすめの食材です。白子の旬は1月から3月ですから、冬の間のお楽しみですね。真鱈の白子の産地である北海道では、白子は「タチ」とよばれる身近な食材。冬の鍋といえば「タチ鍋」です。白子は、水でよく淡い、筋や血管を取り除いてから使いましょう。

カキ

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牡蠣も、岩牡蠣などを除き、基本的には冬が旬の食材です。火を通しすぎると身が縮み、固くなってしまうので煮すぎないのがいいですよ。牡蠣といえば、牡蠣の土手鍋が有名ですよね。それ以外にも寄せ鍋や味噌鍋、キムチ鍋でもおいしく食べられます。下処理が大変なら、殻がむいてある加熱用の牡蠣を使うのがおすすめですよ。

アンコウ

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アンコウの旬も冬です。「自宅でアンコウ鍋をするのはハードルが高いかな?」と思うかもしれませんが、スーパーでアンコウ鍋用の切り身セットを買えば手軽につくれます。あん肝を味噌で溶いて、味噌味で食べるのがおすすめ。肝が溶けた濃厚なスープで、最後の雑炊までおいしく食べられます。アンコウの身自体は淡白で、クセのない味わいですよ。

野菜・肉・魚介に合う鍋の具材

野菜や肉以外にも、鍋に合う食材は結構あります。そして、意外とそんな脇役食材が人気があって、家族で取り合いになる場合もありますよね。

しらたき

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ぷるんとした食感で、麺のようにつるつると食べられるしらたきは、鍋にぴったりの食材。すき焼きのような濃いめの味にも合いますし、ダシだけの味でポン酢につけて食べてもおいしいですよね。ちなみに、糸こんにゃくとしらたきは、呼び名が違うだけで同じものです。関西では糸こんにゃく、関東ではしらたきと呼ばれることが多いそうですよ。

油揚げ

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油揚げを入れると、淡白な鍋でもコクが出ておいしいですよね。また、油揚げからもダシが出ますよ。ちゃんこ鍋などには欠かせない具材です。また、油揚げの中に玉子やモチを入れ、きんちゃくにするのもおすすめ。スープも染みやすく、食べやすい食材です。鍋に入れる前には、油抜きをしておくのがいいですよ。

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味が染みやすいお麩も、鍋にぴったりな具材です。お麩にもいろいろな種類がありますが、大きくてボリュームのある車麩は、特に食べ応えがあります。車麩は、たっぷりの水に30分ほど漬けて戻したらやさしく水気を絞り、食べやすい大きさに切っておきましょう。煮えるとまるでお肉のように見えますよ。しかも、お麩は小麦たんぱくが豊富な食材でもあります。

はるさめ

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はるさめも、麺のようにつるっと食べられる鍋に合う食材です。白菜と鶏もも肉、春雨の鶏ガラスープ鍋にごま油をたらして食べると、とってもおいしいですよ。淡白なスープであれば、戻さずそのまま入れても大丈夫。手軽に使えていいですね。豆乳鍋など濃厚なスープに入れる場合は、軽くもどしてから入れましょう。

ちくわ

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どれだけ煮込んでも、煮くずれもせず固くならないちくわは、鍋に入れやすい食材。味が染みた、おでんに入ったちくわは最高です。また、魚嫌いな子どもでも食べやすいのがいいですよね。おでん以外にも、寄せ鍋やキムチ鍋など、何に入れても結構おいしく食べられますよ。「もうちょっと何か具材を足したいな」というときにも便利です。

もち

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鍋に入れると意外と人気なのがおもちです。とろっととろけてダシにからんで、なんともいえないおいしさに。お正月に余ったおもちを鍋に入れるのもいいですし、油揚げに入れてもち巾着にするのもおすすめ。おもち自体は淡白な味ですから、どんなスープにも合います。

ちょっと変わった鍋の具材

定番の食材以外にも、「鍋に入れると意外とおいしかった!」なんて思うものもありますよね。普通の鍋に飽きたら、ぜひためしてみてください。

餃子

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餃子は、鍋に入れてもおいしく食べられます。特におすすめなのが、水餃子用のちょっと皮が厚めのタイプのもの。ゆでるとつるんとした食感になってスープともよく合います。エビ蒸し餃子なども鍋にピッタリ。キムチ鍋など辛い鍋にも合いますし、昆布ダシだけの鍋で、ポン酢で食べるのもまたおいしいもの。冷凍の餃子を使えば手軽ですね。

ワンタン

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餃子と同じように、ワンタンも鍋におすすめです。餃子よりも、さらに皮のつるっとした感じが楽しめますよ。麺の代わりとしてシメにするのもいいですね。はるさめと合わせて、つるつる食べるのも楽しくて、子どもに人気です。チルドや冷凍のワンタンを入れるのもいいし、ワンタンの皮でチーズやウインナーを包んで入れてもおいしいですよ。

ウインナー

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あまり鍋のイメージのないウインナーですが、鍋に入れてもおいしく食べられます。おすすめなのは、コンソメ鍋。ウインナーとキャベツ、ニンジン、玉ねぎ、カブなどを入れて、黒胡椒を振って食べましょう。ポトフっぽい洋風鍋になります。ニンニクを一緒に入れてもおいしいですよ。また、キムチ鍋にウインナーを入れてもよく合います。結構いろいろな鍋に入れても大丈夫です。

トマト

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トマトを鍋に入れるのはちょっと…と思うかもしれませんが、これがなかなかイケますよ。特に、すき焼きに入れる「トマトすき焼き」は絶品。トマトの酸味や甘みが、濃いめの割り下と相性抜群です。最近では、トマト味の鍋つゆも市販されています。そこに生のトマトも入れて、シメはチーズを入れたリゾットもいいですよね。

カマンベールチーズ

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鍋とはほど遠い食材と思えるけれど、鍋にも使えるのがカマンベールチーズです。トマト鍋などに入れるとピッタリ。カレー鍋にも合いますよ。白菜のミルフィーユ鍋の真ん中に入れるのもおすすめ。濃厚さとクリーミーさが加わって、なんとも言えない味わいになります。いつもの鍋にそのまま入れるだけなのも、簡単でいいですよね。

人気の鍋レシピ

たくさんの具材を紹介してきましたが、「さて、どんな鍋にしようか?」と、悩んでしまいますよね。常夜鍋や寄せ鍋、水炊きなど定番の鍋から、モッツアレラトマト鍋、クリーミーカレー鍋などまで、今は鍋の種類もたくさん。人気の鍋の詳しいレシピについては、下記の関連記事リンクで紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「お鍋」のおすすめレシピ20選!毎日でも食べたくなるものばかり集めました

まとめ

「今日は鍋にしよう」と思っても、いつもだいたい同じ具材になってしまい、家族から「また鍋?」なんて言われてしまうことも。今回は、食材のひとつひとつについてを詳しくご紹介しました。「鍋の具材はどうしよう?」と迷ったときには、参考にしてみてください。意外と、あまりたくさんの食材を入れずに、1~2品の具材だけでおいしくできる場合もありますよ。飽きてきたら、途中で変わりダネ食材を投入するのもアリ。「我が家の鍋」を楽しんでくださいね。

■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部

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