「なつお」の挑戦 滝澤夏央選手の活動報告〈22〉打撃課題克服へひたむき 開幕1軍へ実戦は結果重視

練習中に明るい表情を見せる滝澤(球団提供)

2月6日から高知市の春野総合運動公園野球場で始まったB班春季キャンプ。25日に帰京し、所沢で練習する滝澤夏央の第一声は「とても充実したキャンプでした!」だった。「とにかく今年は1軍で試合に出場したいという気持ちが大きいので、オフの自主トレでやってきたことをアピールすることと、足りないところをレベルアップできるようにという意識で過ごしました」

その足りないところというのは打撃。キャンプ期間中に行われた紅白戦では「2試合ありましたが、結果も出なかったですし、当然良い感覚もなかったです」と反省。「試合を終えた段階で自分の課題が明確だったので、そこをひたむきに練習するだけ。一つずつ課題をつぶしていくのみです」と振り返った。

もともとの課題もあれば、新しい課題も見つかった紅白戦だが、その中でも変化球への対応は、長く滝澤が課題としているところ。ただ、最初は振りにいくこともできなかったが、最近ではしっかり振りにいけるようになり、その上でのミスだった。「変化球への対応は少しずつ良くなっていると感じていますが、まだまだこれからです」と話すのも、まずは直球を捉えることが最優先なので、そういう意味で“まだまだこれから”なのだという。

3月2日からファームは教育リーグが始まっているが、試合が楽しみというより“アピールの場”という気持ちが強い。「とにかく1軍での試合出場が目標なので、残り数週間ですが、結果にこだわっていきたいです」と、開幕1軍への意気込みを語った。

キャンプ地には、両親など上越から来てもらうことはかなわなかったが、オフシーズン中にお世話になった方々がメッセージをくれることもあり、励まされたという。ベルーナドームのグラウンドに立つ姿を一日でも早く見せることができるよう、ラストスパートをかける。(西武ライオンズ広報部)

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