6人に修了証授与 萬古陶磁器工業協組の創生塾

熊本理事長(左)から研修生に修了証を手渡した

 【四日市】萬古陶磁器工業協同組合(四日市市)は8日、四日市市陶栄町のばんこの里会館で、萬古焼(ばんこやき)の技術者育成研修「やきものたまご創生塾」の修了式を開催した。6人の研修生に修了証を授与した。

 創生塾は昨年7月に開講。16期生の6人はろくろ成形中心の陶磁器製造の実技に加え、原料や素地、萬古焼の歴史などの座学研修を通じて基礎技術と知識を身に付けた。修了生の多くが、四日市の窯元へ就職し、技術をさらに磨いていく。

 同協同組合の熊本哲弥理事長は「業界を取り巻く環境の変化は激しいが、創生塾で学んだことを生かし、萬古焼を盛り上げていってほしい」と激励した。

 創生塾は、萬古焼業界活性化のため、将来を担う新しい製陶技術者の育成を目的に2007年度から開いている。今回の6人を含め、延べ67人の修了生を輩出している。

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