宮世琉弥&原菜乃華、3度目の共演で息ぴったり 「お互い何をやってもOK!」

(左から)宮世琉弥、原菜乃華 クランクイン! 写真:高野広美

ウラオモテ王子と妄想大好き女子という一風変わった男女が織りなすノンストップミラクルラブストーリー映画『恋わずらいのエリー』。劇中さまざまなシチュエーションで“ミラクル”なキュンが展開するが、そんなファンタジックなシーンを実写として見事に形にしたのが俳優の宮世琉弥原菜乃華だ。過去2度の共演経験があったからこそ「遠慮せずにできた」という宮世と原が、キュンキュンシーンの裏側や仲良しトークを展開した。

■3度目の共演! 近い距離の撮影も「遠慮なくできた」

シリーズ累計210万部を超える藤ももの人気コミックを実写化した本作。学校イチのさわやか王子だが、実は口が悪いウラオモテ男子のオミくんと、SNS上で妄想をつぶやくのが日課である妄想大好き女子・エリーによるミラクルなラブストーリー。オミくんを宮世が、エリーを原が演じる。

劇中、エリーは妄想にふけって変顔を披露したり、その妄想を「叶えてあげてもいーよ?」とオミくんはキュンを連発したりと、スクリーンではファンタジックなシーンが盛りだくさん。宮世は原に「僕、キュンキュンさせることができましたかね」と問いかけると、原は「もちろんです」と笑顔を見せるなど、インタビュー最初から息がぴったりだ。

それもそのはず。二人は『ナイト・ドクター』(2021年/フジテレビ系)、『村井の恋』(2022年/TBS系)と共演し、本作が3度目となる。オミくんが宮世、エリーが原と知ったときは互いに「うれしかった」と撮影を心待ちにしていたという。

原は「『こういうふうにやると一番キュンキュンする』というテクニックがいっぱいあるんです。しかも結構近づくシーンが多く、遠慮してしまうとやりづらさもあるのですが、共演も3回目なので気を使うこともありませんでした。特に私自身、結構人見知りをしてしまうタイプなので、短い撮影期間だと仲が良くなる前に終わってしまうこともあるので、すごく助かりました」と笑う。

宮世も「初対面だと、どこまでアイデアを提案してもいいのかな…とちょっと構えてしまうと思うのですが、『こういうのやってもいいかな?』って結構チャレンジできました」と撮影を振り返ると、原は「現場では普通にわちゃわちゃしていたよね。お互い何をやってもOKみたいな雰囲気だったので、私も受け止めてもらえるんだという安心感がありました」と信頼し合える関係性だったという。

■想像を超えてくる原菜乃華の思い切りの良い演技に宮世琉弥も脱帽!

この言葉通り、原は“変顔”を含めて劇中かなり思い切った芝居を披露する。「エリーの妄想シーンのなかで、お立ち台みたいなところに登って、きらびやかな衣装を着てマイクの前で妄想のつぶやきに関してしゃべるシーンがあるのですが、テイクを重ねるたびに言い方のレパートリーを変えるんです。とても大変だったのですが、三木(康一郎)監督がモニターの前で大笑いしてくださったので『次は何をやろう』と楽しんで撮影ができました」。

原の思い切りの良い演技に宮世は「僕も台本を読んでいてどんな感じのお芝居をするのかな…と妄想して現場に行ったのですが、僕の想像を超えてくるお芝居をするんです」と原の芝居を絶賛すると「演じている側がこれだけ楽しい気分になって笑えるのだから、きっとお客さんも楽しんでもらえる作品になっていると思います」と自信をのぞかせる。

一方、宮世のキュンキュン演技も作品の大きな見どころの一つだ。宮世は「僕はあまりこういう役をやったことがなかったので、恋愛マスターの三木監督からいろいろ教わりました」と現場で試行錯誤しながらの撮影だったという。なかでも宮世が「おー」と思ったのが、エリーを自分に引き寄せる技。

宮世は「最初ちょっと僕が遠慮して、腰が引けてしまったんです。画的にグッとした感じに見えなかったようで『いいからもっと行け!』とゲキを飛ばされたんです」と振り返ると、再度の撮影で見事にキュンキュンシーンに仕上がったことに宮世は「技術も心も成長できた気がします」と満足そうに語っていた。

宮世同様、胸キュン映画のヒロインに初めて挑戦したという原は「私自身、恋愛映画のヒロインというのは一つの目標にしていたことなので、とても幸せな撮影でした」と充実した現場だったことを明かすと「私もエリーのように一つのものに入り込んでしまうところがあるので、とても共感できました。この役を演じられてうれしかった」と目を輝かせる。

互いに20歳と同学年の宮世と原。インタビュー中も、宮世が原の真似をして撮影エピソードを語るなど、仲の良さがうかがえる。そんな二人の良い空気感が随所に見られる本作。原は「すごくピュアでまっすぐな2人の恋物語。オミくんにドキドキさせられて、ニヤニヤしてしまうシーンもたくさんあります」と映画をアピールすると、宮世も「ウラオモテ王子と、妄想大好き女子という斬新なキャラクター設定で、これまであまり観たことのないような映画になっていると思います。ほかのキャストの方々も、とても個性的なので、最後まで飽きずに観ていただけると思います」と見どころを語っていた。(取材・文:磯部正和 撮影:高野広美)

映画『恋わずらいのエリー』は、3月15日より全国公開。

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