【治安が悪い国ランキング】1位は8年連続!2023年世界平和度指数ワースト10

国際平和研究所(IEP)が発表した2023年の「世界平和度指数ランキング」によると、世界には依然として多くの治安の悪い国が存在します。このランキングは、紛争やテロ活動、犯罪率、政治的不安定さなどの要素を基に算出されており、その結果は非常に深刻な現実を浮き彫りにしています。治安が悪い国ランキングを紹介します。

1位 アフガニスタン

世界で最も治安の悪い国はアフガニスタンです。世界平和度指数ランキングで8年連続最下位となりました。アフガニスタンでは、2021年8月15日から、タリバーンによる支配が継続しており、テロが継続して発生しています。情勢及び治安は極めて不安定かつ危険で、外務省の危険情報では「レベル4(退避勧告)」となっています。

2位 イエメン

治安の悪い国2位はイエメン。サウジアラビアの南に位置する中東の国です。イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突やイスラム過激派組織などによるテロ・誘拐事件が発生しています。外務省の危険レベルは、アフガニスタンと同じ「レベル4(退避勧告)」です。

3位 シリア

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イラクの西に位置するシリアが3位です。シリアも2011年以来、内戦が続いており、民衆の暮らしに甚大な影響を及ぼしています。紛争勢力やテロ組織の活動により、治安が悪化。在シリア日本国大使館は、2012年から閉館しています。

4位 南スーダン

4位は東アフリカにある国、南スーダンです。政治的な不安定さと民族対立に苦しんでいます。2022年4月に緊張状態が収束したものの、地方部を中心に引き続き衝突や殺傷事案などが多数発生しており、一般市民のみならず、国際NGOや国際機関職員等も被害に遭っています。

5位 コンゴ民主共和国

中央アフリカにあるコンゴ民主共和国が5位です。政府の弱さや地域間の対立により、治安が混乱しています。東部地域は、歴史的な部族対立、天然資源を巡る武装勢力の対立、周辺国の介入などにより、1990年代初めより不安定な情勢が継続。武装勢力による文民の攻撃・殺害が頻発に起こっています。

6位 ロシア

6位はロシア。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵略を開始して以降、ウクライナとの国境周辺地域では、砲撃などによる被害が発生し、危険な状況が続いています。

7位 ウクライナ

ウクライナが7位に入っています。2022年2月24日、ロシアによる侵攻が始まって以来、ウクライナでは治安が悪化。前年より14ランクも下がりました。

8位 ソマリア

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アフリカ北東部に位置するソマリアが8位です。ソマリアは長期にわたる内戦と社会的混乱が続いており、治安は非常に悪い状態にあります。テロが頻繁に起こっているほか、国際機関やNGOなどの職員、外国人を標的とした身代金目的等の誘拐事件が発生しています。

9位 スーダン

9位は北東アフリカのスーダンです。スーダンは「アフリカ最長の内戦」、「世界最悪の人道危機」を経験しており、政治的な不安定さや民族間の緊張によって治安が悪化しています。在スーダン日本国大使館は、2023年4月から閉鎖されています。

10位 イラク

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中東のイラクが10位でした。イラクは紛争やテロで治安が深刻な状況にあります。政治的対立により政府形成プロセスが長期化しており、物価の高騰や水不足なども相まって、社会不安が増大しています。

[出典]

Global Peace Index 2023

[参考]

外務省海外安全ホームページ

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