【中津】中津市山国町を自主制作映画で盛り上げる初めてのイベント「山国映画祭」が15~17日の3日間、コアやまくにである。全国からよりすぐった作品の上映、監督らのトークイベント、町歩きツアーなどを地元住民が企画。発信力のある映画関係者との交流を通して、過疎高齢化が進む地域に元気を生み出す。
住民らでつくる「山国で映画を観る会」が主催。コンペティションを開き、全国から集まった319作品から同会が「面白い」と感じた6作品を選んだ。
ジャンルはドラマ、SF、サスペンスなどさまざま。期間中、コアやまくに内のシアターで上映する。
上映後は、監督や出演俳優のトークや質疑応答の時間がある。最終日にグランプリを決め、選ばれた作品の監督には「同町内で1シーン以上撮影する」という条件付きで、映画の制作援助金を贈る。
関連イベントとして、町内の史跡や商店街をガイドが案内する町歩きツアー(16日午後0時40分)、郷土芸能のステージ発表や地元グルメが楽しめる映画祭交流会(同日午後6時)などもある。
映画祭を企画した市地域おこし協力隊員、小池篤史さん(40)は「自主制作のインディーズ映画の良さを伝えるだけでなく、映画関係者が山国の魅力を知り、情報発信してもらうきっかけになれば」と話している。
観賞チケットは1プログラム500円、3日間共通フリーは2500円。コアやまくに(0979.62.2140)で販売している。
<メモ>
映画祭のプログラムは▽オープニング映画(15日午後6時)▽自主制作映画2本(16日午前10時)▽同3本(16日午後2時50分)▽同1本(17日午前10時)▽クローズド映画(17日午後1時10分)―など。