1週間のM&A速報まとめ(2024年3月4日〜2024年3月8日)

2024年3月4日

ケイティケイ<3035>、設計図面関連商品を販売する東海桜井を子会社化

ケイティケイは傘下企業を通じて、設計図面関連商品を販売する東海桜井(名古屋市)の全株式を取得し2月29日付で子会社化した。クラウドサービスやソフトウエアの導入でペーパーレス化を推進するドキュメントソリューション事業において、グループの持つ約1万5000社の顧客基盤や、東海桜井の持つスキャニングサービス(書類の電子化)などのノウハウなどを活用して相乗効果を見込む。取得価額は非公表。

CAC Holdings<4725>、製造業向け生産管理システム提供のシー・アイ・エム総合研究所を子会社化

CAC Holdingsは子会社のシーエーシー(東京都中央区)を通じて、試作品など個別受注生産に特化した製造業向け生産管理システムを提供するシー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区)の全株式を取得し子会社化することを決めた。取得価額は非公表。取得予定は2024年3月下旬。

YCPホールディングス<9257>、香港の独立系コンサルティングファーム、Shenkuo Business Partnersを子会社化

YCPホールディングスは、香港の独立系コンサルティングファーム、Shenkuo Business Partners Limited.(香港。売上3億9600万円、営業利益△4000万円、純資産4800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。企業の戦略策定や変革支援、サプライチェーンの構築などでShenkuoが築いてきた中国、フランスでの事業基盤を活用して海外事業を成長させる。取得価額は最大で約8億2400万円。取得予定日は2024年4月1日。取得価額は、Shenkuo株式64%の対価として、現金2億7700万円と2億3700万円相当のYCPホールディングス株式を交付。残る36%は業績達成度合いに応じたアーンアウト対価となり、取得日から3年間で最大2億9000万円を現金交付する。

東陽テクニカ<8151>、流体制御装置の開発・製造を手がけるエル・テールを子会社化

東陽テクニカは、流体制御装置の開発・製造などを手がけるエル・テール(兵庫県川西市。売上高5億1900万円、営業利益9680万円、純資産2億5800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。取得価額は3億3000万円。取得予定日は2024年3月29日。

2024年3月6日

ボードルア<4413>、ソフトウエア検証サービスのFunClockを子会社化

ボードルアは、ソフトウエアのテスト・検証、品質管理業務などを展開するFunClock(東京都港区。売上高10億円、営業利益4700万円、純資産2億2700万円)の株式55%を取得し、その後、株式交換を実施して完全子会社化することを決めた。ネットワーク仮想化、クラウドソリューションの提供など、ITインフラ分野で事業を展開する中で、FunClockのテスト・検証事業を取り込み、サービスの効率化を図る。取得価額は3億8700万円。取得予定日は2024年3月7日。株式交換実施日は3月28日。株式交換ではFunClockの普通株式1株に対してボードルアの110.6797株を割り当てる。

オリックス<8591>、NTT<9432>傘下のNTTドコモにオリックス・クレジットを譲渡

オリックスは傘下の総合信販会社オリックス・クレジット(東京都港区。売上高324億円、営業利益68億円、純資産541億円)の株式66%をNTTドコモに譲渡することを決めた。資金ニーズの多様化やIT企業などの異業種参入など、個人向け金融サービスの市場環境は日々変化しており、ドコモ傘下で事業を展開する道を選んだ。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年3月29日。

2024年3月7日

SREホールディングス<2980>、治療院向け業務支援のメディックスを完全子会社化

SREホールディングスは7日、接骨院や鍼灸院などの治療院向け業務支援のメディックス(東京都千代田区。売上高12億5000万円、営業利益7400万円、純資産14億5000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。メディックスの顧客基盤やレセプト(診療報酬明細書)業務を中心とする治療院向けサービスと、SREホールディングスのデジタル技術・開発力、営業力を一元化し、予測AI(人工知能)や画像解析AIなどを活用してグループの競争力を向上するのが狙い。取得予定日は2024年4月1日。取得価額は28億3400万円。

コニカミノルタ<4902>、医療画像データ分析サービスなど創薬支援の米Invicroを譲渡

コニカミノルタは7日、米国子会社REALM IDx, Inc.(カリフォルニア州)を通じて所有する医療画像データ分析サービスの現地Invicro, LLC(マサチューセッツ州。売上高155億円、営業利益△181億円、純資産244億円)を譲渡すると発表した。各個人に応じたオーダーメイド治療であるプレシジョンメディシン事業縮小の一環。譲渡価額は約173億円。譲渡予定は2024年4~6月。

POPER<5134>、ティエラコムから学習塾経営支援システム事業を取得

POPERは7日、ティエラコム(神戸市)から学習塾経営支援システム「BIT CAMPUS」事業(売上高1億9900万円)を簡易吸収分割で取得すると発表した。ティエラコムの学習塾経営のノウハウを取り込み、POPERの顧客基盤拡大とシェア向上を図るのが狙い。取得予定日は2024年5月1日。取得価額は8000万円。

2024年3月8日

エクシオグループ<1951>、HARBOUR LAUNCHとの議決権行使合意でITコンサルのvCargo Cloud Pte. Ltd.を再び子会社に

エクシオグループは8日、シンガポールHARBOUR LAUNCH Pte. Ltd.と議決権行使で合意し、同国ITコンサルティングサービスのvCargo Cloud Pte. Ltd.(売上高271億円、営業利益△2億1800万円、純資産20億3000万円)を再び子会社化した。

シークス<7613>、第三者割当増資を引き受け、バイオ医薬品受託製造のRenzoku Biologicsを子会社化

シークスは8日、バイオ医薬品のCDMO(医薬品受託開発製造機関)事業を手がけるRenzoku Biologics(東京都千代田区)が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表した。Renzokuが持つ抗体医薬品の完全連続生産技術の社会実装を支援し、同技術を基盤として新たにバイオ医薬品のCDMO事業に取り組むのが狙い。取得価額は23億7500万円。取得予定日は2024年3月11日。

アステリア<3853>、デザイン戦略コンサルティング子会社の英This Place LimitedをMBOで譲渡

アステリアは8日、完全子会社でデザイン戦略コンサルティングを手がける英This Place Limited(ロンドン。売上高5億9300万円、営業損益△1億5900万円、純資産3億5200万円)をDusan Hamlin同社最高経営責任者(CEO)にMBO(経営陣による買収)で譲渡すると発表した。ソフトウェアやAI(人工知能)関連を中心とする事業に経営資源を集中するため、売却に踏み切る。

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