中米の前大統領に有罪評決 麻薬密輸、NY地裁陪審

ホンジュラス・テグシガルパの警察本部で、報道陣の前に立つエルナンデス前大統領(中央)2022年2月(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨーク連邦地裁の陪審は8日、麻薬密輸などの罪で、中米ホンジュラスのエルナンデス前大統領(55)に有罪評決を下した。米メディアが伝えた。量刑は今後、言い渡される。被告は2014~22年に大統領を務め、米当局の要請で逮捕され、引き渡された。

 検察によると、被告は04年ごろから計数百万ドルの賄賂を受け取り、ホンジュラス軍などを使って麻薬組織による米国へのコカイン密輸を手助けしたとされる。被告は公判で、麻薬組織の資金をホンジュラスの各政党に配ったことは認めたが、自身は賄賂を受け取っていないと主張していた。

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