漫画家鳥山明さんの訃報から一夜明けた9日午前、東京都内にある代表作「ドラゴンボール」のキャラクター像の前には外国人観光客らが次々と訪れ、「アキラ・トリヤマが亡くなったのはすごく寂しい」「(自国でも)みんな悲しんでいる」としのんだ。
台東区のバンダイ本社前にはドラゴンボールの主人公、孫悟空の像が設置されており、ファンが記念撮影。「悟空が好き」と話すポルトガルから来た男性(36)は「子どもの頃からアニメを見て、ドラゴンボールはシリーズを全部見ている。ポルトガルでもみんな悲しんでいる」と語った。
妻と一緒に観光でポーランドから訪れたバルトス・ジムケビッチさん(37)は「悟空の決してあきらめない姿に引かれる。明日帰国する前に(像と)一緒に写真を撮りたかった」と話した。
長年のファンだという50代女性は「現実離れした鳥山作品の世界が好きだった」と悼んだ。
ジュンク堂書店池袋本店は、8日に死去が報じられた直後に「ドラゴンボール」の単行本などが並ぶ棚2カ所に「追悼 鳥山明先生」と掲示した。